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定年の壁 …会社への思いの壁

先日、ある知人と久しぶりに会って、話しました。
彼は数年前に企業を定年退職し、今はこれまでの経験を活かして講師活動をなさっています。

そんな彼にしても、定年という節目は大きかったそうです。
彼の場合は、大学院に行くことで、自分のあり方を見つけたのだそうです。

私は以前人事をやっていて、定年1年前のライフプランセミナーの講師を10年近くやり続けてきたので、色々な先輩たちを見てきました。
確かに、いろいろな心理状態になると、うかがい知ることができました。

乗り越えるべき「定年の壁」と、言ってもいいかもしれませんね。

・会社への思いの壁
・家での地位の壁
・時間の使い方の壁
・他人の視線の壁
・家庭経済の壁

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◎会社への思いの壁

今、定年を迎えた方たちは、いわゆる団塊の世代。高度経済成長を支えた方たちです。
今大会社になった会社でも、その基礎作りに苦闘されたはずです。

また、勤勉を価値として、朝早くから夜遅くまで働いた方が多い。
いわば、青春を賭けた対象が会社です。
会社と自分の人生が不可分になっています。

その会社から、もういいよと別れを告げられるわけですから、そう簡単に割り切れるわけはありませんね。
もういいの?
そんな簡単なことなの?
私の貢献はどう評価されてるの?

でも、残念ながら、会社はマラソンというより、駅伝なのですね。
タスキを渡すことで、後輩が走り続けられるのです。

別れにしても、儀式化することで、事実の部分と思いの部分を切り分ける必要があるのです。
毎年定年は発生するのですから、会社は、思いのほうにはつきあいきれないのです。

会社が契約として責任を持つのは、定年まで。
多くの方は正社員でしょうが、その労働契約は「期限のない契約」です。

しかし、その契約にも終期は決めてある。
だからこその「定年」なのです。
そのあとは、就職の前の状態に戻るのですね。

これを乗り越えるのには、ドナルド・E・スーパーが提案した「ライフロール」という考え方がヒントになるかもしれません。
人生には多くの役割があり、人はその役割をすることで安定するというのです。

職業人、この場合は会社人という役割が終わったわけです。
しかし、役割はそれだけではありません。

他の役割に目を向けたり、新たな役割を作り出すという行動が求められます。
たとえば、新しい仕事を持つことで別の職業人の役割を作るもよし、家庭人の役割を大事にするもよし、地域活動を始めて市民としての役割を強めるもよしです。
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by 50TEMPEST | 2010-03-05 10:26 | 見て聞いて考えた