研修講師にとって、事後アンケートは大事なものです。
鏡であり、栄養剤です。
最近はセミナーを自分で主催することがないので、アンケート作りに関わることが減りましたが、以前はあれこれ工夫しました。
何の機会だったか忘れてしまいましたが、少し前に参加者として見たアンケートの設問に、下記がありました。
選択式で、
1.知識が得られた
2.知識が深まった
3.知識が整理強化できた
なかなかロジカルでおもしろい表現だなと思いました。
半面、そこから得られるものは「知識」だと決めているわけで、その点に疑問を感じました。
というのは、知識だけでなく、行動の習得なり、意識変革なりもはかりたいというのが、講師側の考えだからです。
短時間1回限りの講演という形であれば知識付与がゴールでしょうが、もし長期的な関わりが可能であれば、行動の変容習熟などもねらうことになるでしょう。
内容、時間、手法などは、なってほしいイメージから決まってきます。
このアンケートの際は、ゴール設定について、主催側と講師側のすり合わせがあったとは感じられませんでした。
ちなみに、私がよく使った設問は、下記のようなもの。
これもどこかで出会って、気に入ったのです。
◎開始前と後とでは、あなたにどんな変化がありましたか