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中村小山三のこと

5月7日放映の、フジテレビ『金曜プレステージ 密着! 勘三郎が泣いた 勘太郎挙式&感動秘話 さよなら歌舞伎座SP』を見ました。

勘太郎君が迎えた嫁さん、前田愛さんをめぐる、一家の暖かさもよかったけれど、何といっても涙が出たのは、一門の最古参、中村小山三さんのこと。

2月初めの稽古の後、大病で入院して、その月の歌舞伎座出演の機会を失うと危ぶまれました。
歌舞伎座は4月に閉場予定。最後の機会のはずでした。

89歳の人が、腸の出血で身体の1/3の血を失いました。
助かったのは奇跡に近いのです。

それが、千秋楽に一時帰宅の形で病院を出て、なんと舞台に出たというのです。
役者魂としか言いようがありません。

もちろん舞台で死んでもいい、という覚悟があっての出演でしょう。
しかし、「治る気」の有無で、人間の体は変わるのだと思わざるを得ません。

朝、挨拶に来た小山三さんを見て、思わず泣いた勘三郎。

結果としては、閉場前の最後である4月にも、後見として、連獅子の胡蝶を使うのですが、その元気な姿にまたうたれました。
その胡蝶があってこそ、勘三郎、勘太郎、七之助、見事に三人そろった毛振りの連獅子が成ったと思います。
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by 50TEMPEST | 2010-05-08 14:21 | 歌舞伎,オペラ