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重要性と緊急性

時間管理で有名なのは、「七つの習慣」に出てくる「重要性と緊急性」です。

この2本の軸で切り分けると、4つの象限ができます。
これのどこに当てはまるかで、仕事の優先度を決めなさいということです。

そして、人は緊急性にはしりがちだが、得てしていつまでも瑣事に追い回されてしまう。
成功した人は重要性を重視していたのだ、というのがポイントです。


これに異議はありませんが、私なりに少し付け加えて考えてみます。
何が重要性で、何が緊急性なのか、です。

緊急性の背後にあるものは、はっきりしています。
その仕事に残された時間です。

多くは、他人から求められた期限でしょう。
こちらにある手札は、それにそのまま応じるか、変更してもらうか、無視するか、ですね。

重要性の背後にあるものは、簡単ではありません。
問題がありそうです。つまり、何をもって重要というのか。

何となくわかった気になっていて、ふだんは意識にのぼらないかもしれません。
私の経験でも、新任管理職たちに重要性と緊急性の話をすると、皆なるほどという顔をされました。

しかし、実は彼らが重要なものとして何をイメージしたか、本当はまちまちだったのですね。
もちろん、企業のことですから、一般論的なものはあるでしょうがね。

つまり、重要性というのは、価値観の議論なのです。
重要性のモノサシは、実は多様です。

私自身、ガチガチの企業人だったときに、その立場から何となく考えていたモノサシがありました。
その後、たとえば起業された人たちと話す機会が増えるにつれ、持っているモノサシの違いに気づきはじめました。
フリーになった今は、当然かなり変わりました。

ですから、自分は何を大事にしているのか、何のために生きていると考えるのか、こそが大事です。
それにつながることが「重要」ということなのです。


自分の価値観に沿って動いていれば、充実感を感じるでしょう。
仕事の優先度を判断するときも、その価値観に沿っていれば、充実していられる。
それが「七つの習慣」が言っている、重要性による優先度判断です。

ただし、企業人などで、人生レベルの価値と仕事レベルの価値が一致しない人もあるでしょう。
もしかしたら、ある局面で、人生レベルの価値をとるか、仕事レベルの価値をとるか、違う判断を求められることがあるかもしれません。

しかしこの場合も、究極的には人生レベルの価値に従うべきです。
そうでなければ、重要性という指標を据える意味はないのです。

仕事レベルの価値を優先しなければならないとしても、今そうすることが、人生レベルでも一定の意味があるのだと思えていなければ、耐えられないはずです。
「七つの習慣」では、だからこそ心の満足という切り口から「重要性と緊急性」を紹介しています。


見方を変えて考えると、人は与えられた「人生」という何十年かの時間のうち、一部分を使って何かをしているといえます。
ひとつをしてしまえば、別のひとつはできない、そこが問題。

有限の資源を使って、何を得るか。
その視点こそが、優先度の選択であるはずです。

タイムマネジメントは、得てして効率を求める視点から考えられがちですが、その視点に立つ限り、いくら「時間管理術」を追い求めても、満たされないのです。
自分の価値観を見つめる、そこまでのふところで考えるものだと思います。
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by 50TEMPEST | 2010-11-09 10:14 | 見て聞いて考えた