ある精神科のドクターから仕入れたお話。
行動療法的に言うと、人が行動にとりかかるのは、以下のようなことが満たされるときです。
・具体的に何をどうしたらよいかが明確にわかること
・その行動が自分にとって大事と感じること
・それを実行することで、よい結果を予測できること
・それを実行するのに、お金や時間などのコストが大きくないこと
そして、その行動が起きたとしても、続くかどうかは別です。
行動が続くためには、その行動の後によい結果がともなうことが必要です。
つまり、タバコをやめたら調子がよいとか、誰かから褒められたとかです。
またその期待する行動は、できるだけ具体的であることも必要です。
講師としては、人間様に対して動物実験の結果をあてはめるように感じないでもありませんが、結局そういうことだろうな、とも思います。
研修が自主参加でなくとも、その研修テーマが他人事ではなく、自分にも役立つことなのだと考えてもらうことから始め、
・何をどうしたらよいか、研修のメッセージを明確に伝えること
・その行動が、少なくともビジネス人として大事なのだと伝えること
・実行すればよいことがあると予測させること
・さほど犠牲を払わなくともできるのだと感じさせること
に意を用いる必要があるわけですね。
そして、
・具体的な行動として宣言してもらうこと
・単発の場合は、その気づきと決意に対してストロークを与えること
・数回にわたる場合は、続けていることに、仲間などからストロークを与えること
ということになりますね。