ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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ビジョンと未来予想図

企業がどこに行こうとするか、のイメージを「ビジョン」というのが普通です。
しかし、前にも書いたように、私はこの言葉がピンと来ませんでした。

目標管理の本などにもよく出てくるのですが、当然のこととして通り過ぎてしまうようでした。
社内外で、ビジョンという言葉を使う人によく出会いましたが、わかっているのだろうかと思うことも多くありました。

「未来予想図」というドリカムの歌に出会って、これだと思いました。
それからは、受講者さんにも未来予想図とご紹介しています。
そのほうが、わかっていただけるように感じます。


ミッション、ビジョン、バリューと、セットで言われることもあります。
これに、クレドが加わることもあります。まことにややこしい。

その企業内で定義が違うこともよくあります。
たとえば、年次目標を受けて「今年私は何をやります」という内容を「ミッション」と言っている例は、よくあります。
何と言おうと、まあいいのですが、現段階での私の理解を整理してみます。

企業の夢みる完成イメージ、そうなるといいな、がビジョンです。
「わが社は人々にとって安全安心な環境を実現します」といった感じで、さらに具象的に想像できるといいのでしょうか。
要は、将来、そんな風な存在として社会に位置を占めます、というイメージ。


そのために何をしていくのか、がミッションです。
「わが社は、お客様に~な~を提供し続けます」といった感じで、ビジョンに至る行動として裏付けるものでしょうか。

使命というぐらいですから、神から与えられた役割ですね。
どんな困難に会おうとも、といったニュアンスを感じます。


それらの背景として、大事にするもの、こだわるものがバリューです。
「わが社は、誠実、挑戦、革新の旗のもとに・・・」といった感じで、自分たちの価値観を表明するものでしょうか。

ここから社風が生まれるので、社外からというより、社内で大事だと思います。
日々どんな行動をとっていくか、選択を求められた時どう判断するか、につながります。
もう少し具体化して、「行動指針」などと称した、望ましい行動の例をあげる場合もあります。


クレドを作る会社が増えているようです。
日本語にすると、「信条」となるのでしょうが、ミッション、ビジョン、バリューの区分にこだわらず、企業としての行動指針や価値と考えるものを、社内外に表明したものです。

リッツ・カールトンやジョンソン&ジョンソンが有名です。
私たちは、これこれのような行動をして、そんな風な会社として認められたいから、そのように認めてくださいね、という宣言です。


ミッションやビジョンやバリューが、その形で存在しなければならない、というものではありません。
しかし、創業者は、何らかの「思い」を持って事業を始めたはずです。
形はどうであれ、その「思い」を整理して共有できるようにすることに意味があるでしょう。
ビジョンと言おうが、クレドと言おうが、整理したカタチにすぎません。

「思い」に対して、社員たちも、自分のやるべきことだと共感できることが望ましい。
むしろ、そうでなければエネルギーは出にくい。
無味乾燥な目標数値などの目標だけでは、自律的な行動は生まれてきません。

ですから、管理者のリーダーとしての役割は、常に部下、後輩に語ることだと思います。
「思い」が明文化されていない場合は特に、自分なりの解釈であってもよいから、語り、伝承していくことこそ、必要なのです。




未来予想図
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by 50TEMPEST | 2011-02-12 07:49 | 見て聞いて考えた