7月30日、時々出る交流会の合宿で、朗読のワークショップをやりました。
参加は、朗読の経験のない方たち、30代から70代まで、中国の方含むで18人。
ファシリテーターは、私と、もう一人経験のあるYMさん(元アナウンサー)。
セッション1 ボイストレーニング
セッション2 一服兼ねて コラボ朗読 『風見鶏の見たもの:杉みき子』
セッション3 群読 『生きる:谷川俊太郎』
群読では、1節ずつを5グループに割り当て、それぞれの方がどこを読むかは皆さんの話し合いにおまかせし、1人数行を担当していただきました。
皆さん、ほんとうに真剣に取り組んでくださいました。
輪になって読む、その輪の中に、思いの渦が立ち上がりました。
「生きている」と感じた経験を共有すると、次の読みが俄然深くなりました。
これは不思議。
震災のことはもちろんですが、中には、最近お孫さんが亡くなりかけた方がありました。
小さなお子さんをお持ちの方からは、出産した瞬間の思いが語られました。
最年長の方からは、「命といえば、駅伝を思い出す。あのように受け渡されているのだと思う」といった発言もありました。
皆さんそれぞれの「思い」を浮かべて読んでくださったのでしょう。
短時間でどこまで到達できるか、一発勝負の企画。
ふりかえれば、ファシリテーターとしては、ああもできた、こうもできた・・・。
もっと深いものにできたなという感じですが、初めてとしては及第としましょう。
詩を声に出して読む。
普通の方は、日常的にはない経験だと思います。
少なくとも、声を出す気持ちよさ、力を合わせて作り上げる楽しさなどは感じていただけたようです。
そして、当たり前のように感じている日常に「生きている」喜びを見つける、そんなきっかけのひとつになれば、とてもうれしいことです。