たまたま「似ているブログ」というボタンを発見してクリックしたところ、ふしぎなご縁と言いますか、おもしろいブログに出会いました。
「
関根要太郎研究室@はこだて」です。
私の生まれた函館には、大正から昭和初期のしゃれた建物がたくさん残っています。
それらを、関根要太郎という建築家の作品を中心に紹介してくださっています。
自分の生まれた街ではあっても、昔は北洋漁業で景気がよかったからだろう、ぐらいにしか考えていませんでした。
しかし、このブログを見ていると、大火の多かった函館で、当時の人々が防災への問題意識から耐火建築に取り組んできたこと。
また、その機運に、場を与えられた若き建築家が、腕をふるった様子もドラマとして浮かび上がります。
「fkaidofudo.exblog.jp」氏は、函館をたまたま訪れて興味を持ち始められたとのこと。
そんなものかもしれませんね。
自分などは、市電の窓から見慣れた建物でも、引きで見るなどということはしないできました。
近くから見たのでは、ただ古い建物でしかありませんから。
しかし、一方で私は、東京や大阪で見る古い建物はとても好きなのです。
わざわざ出かけたりもするのです、理系でもないのに。
おそらくは、子供のときに見た函館の建物たちの感じが記憶の中にあり、それが共鳴するのでしょう。
これは、今回このブログを見ての発見です。
また、災害からの復興という視点から、函館の姿がひとつのヒントになるのではないか、とも思いました。
ニュージーランドのネーピアという街は、震災後の復興にあたって様式を統一し、今は「最もアールデコ様式の建築物がまとまって残っている街」として観光資源になっています。
函館も、それに近い感覚があります。
3.11からの復興を思うと、今、これを仕掛ければ、きっと将来看板になるはずです。
そんなコンセプトを打ち出す自治体と建築家がいてくれればいいな、と思いました。
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