映画『あなたへ』の久しぶりの主演で、高倉健さんがメディアにとりあげられました。
気持ちは、映る
高倉 健
~
NHK 「プロフェッショナル仕事の流儀」 より
彼の、孤高で、繊細な取り組みは相変わらずでした。
インタヴューは、いつになく饒舌な彼から、おもしろい本音を引き出していました。
日頃の気持ち、ありようとでもいうものでしょうか。
それが磨かれていれば、作品中の人物の気持ちに共感でき、同時にそれを表現することもできる。
交流分析やゲシュタルトでは、心にあるものは形にあらわれていると考えます。
彼は、心を作ることで表現する人なのですね。
NHKのサイトより引用-----------------------------------------
高倉は大仰な芝居を好まない。
気持ちが本物なら、大仰な芝居に頼らずとも、それは画面に映ると信じているからだ。
高倉が今回、そのことについて語った言葉。
「気持ちは映らないっていうけど、でもやっぱり映るんですよ。
どこかでそういうのがあるんだよ。
それがない奴は、きっとちょっとキラっと光らないんだよね。
映画俳優って一番大事なこと何って言ったら、その感受性のとこだけなのかなっていう気がしますね。
それはもう、自分の感性、感じられる心を大事にする、それしかないんじゃないのって。それはやっぱり良い映画を見たり、非常にストレートですけど、自分が感じられる映画、それから感じられる監督とか俳優さんを見つけて、その人たちのものを追っかける。それから自国のものばかり見ないで、外国のものも意識的に見る。
それから、自分が感動できる小説を読む、あとは絵をいろんな美術品を見る。やっぱり年齢を重ねないとなかなかそれは。」