ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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ホームシック防止法・・・単身赴任を楽しむ2

平成3年から2年間、大阪で単身赴任しました。わずか2年間とはいえ、とても凝縮した時間であり、私の人生にとって収穫も多かったと思っています。シリーズで思い出をまとめます。
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●最初の冬
私の会社の定期異動は10月1日付でした。着任してしばらくは、仕事を覚えたり、住まいを整えたりのドサクサです。あっという間に2か月たってしまいました。
埃が静まり、ホッとしたあたりで冬です。寒くなるは、夜は長くなるは・・・。ここで里心が出ます。
会社の制度がまだ整っていないので、帰宅旅費はありませんでした。自腹では、そうは帰れません。
多くの会社の定期異動は4月1日付でしょうから、夏に向かうわけで、人の心もハイになっていきますね。4月というのは、年度始めというだけでなく、異動者にとってはメンタルな面で意味があると思います。
後に、人事の仕事についてから、「転勤うつ」という言葉を知り、ありうるなと思いました。

●バイオリンのコンサート
ホームシックになりかけのとき、女性バイオリニストのコンサートの広告が目につきました。クラシック音楽は好きで、東京でもたまにオーケストラを聴きに行っていました。ソロもいいなと思って、チケットを買いました。結果として、おかげでずいぶん癒されました。心の隙間にバイオリンの音がしみ込むようでした。
それからは、月1回何かを聴きにいくことにしました。都会にいるおかげで、催しはたくさんあります。帰宅途中にプレイガイドに寄ってチラシを集め、部屋で時系列に並べてどれに行こうか選びます。こうして、コンサートと帰宅を生活に織り込むことで、生活に節目を作ることができるようになりました(人間は時間を構造化したがる生き物なのです)。これでメンタルクライシスに至らずに済んだと思います。

●朝比奈隆で居眠り
会社から歩いて行けたので、最初の頃は、大阪フィルの定期公演に毎月行きました。朝比奈隆さんが振ってくれるのですが、ブルックナーだのマーラーだの、お得意なのは重くて長い曲ばかりなのです。私は、曲が始まると間もなく、いつもすっかり寝込んでしまいました。
一番安い席ですから惜しくはないわけで、考えようによっては、これも至福の時と思っていました。

●オペラに出会う
そうこうしているうち、大阪音大オペラハウスで行われるというオペラのチラシに出会いました。出し物のほうは現代物でピンとこなかったのですが、オペラハウスが近いのに惹かれました。
バブル景気のおかげか、海外のオペラ劇場が来日し、テレビ放映される時代になっていました。転勤前に、会社のラジオスポットを企画する仕事でアリア集のCDを聴いたり、テレビで佐藤しのぶさんの「椿姫」を見たりしていたこともあり、興味がわいたのです。
ある日曜日、住まいのすぐ近く(阪急線庄内)にあるそのオペラハウスに出かけました。小さいとはいえ、組んだ舞台セットをスライドできる本物のオペラハウスです。そこで生のオペラに触れ、私のオペラ趣味が始まりました。

・・・続く
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by 50TEMPEST | 2005-03-02 08:00 | 転勤プラス発想適応法