ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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なかにし礼さんを支えた読書の力

がんから復帰した、作詞家、作家のなかにし礼氏は、陽子線治療という、手術をせずに治療する方法をとったというので話題になりました。
この治療法、すべてのがんに有効というわけではないのでしょうが、すばらしい話です。

また『徹子の部屋』で、彼は、若いころから読んだ本のメッセージが浮かんできて、力づけられたと語っていました。
闘病中は、今までないくらい、読書三昧だったとも。

このことに、私はひかれました。

書物は、今までの人間の知の結晶です。
教えられることは、当然多くあるでしょう。

しかし、人は時間に追われて、なかなか読書に打ち込むことはしません。
特に昨今は、多くの情報を一気に詰め込んで、浅いところで処理して通り過ぎるというのが、主流のスタイルです。

彼の場合は、もちろん読書というだけではなく、思索が付随していたことでしょう。
限られた時間の意識と、極度に高まった感性が、それを支えていたはずです。

書物を通して気づく、ビブリオセラピーというものがあると、聞いたことがあります。
厳密な定義は知りませんが、彼にも、それと同じことが起きていたのだろうと思います。

そしてすばらしいことに、陽子線療法が、日常にほとんどダメージを与えないこと。
手術だと、回復までには相当のダメージがありますから、まあ固い本を読む気力など、ないものです。

読書好きにとっては、その面でも朗報というべきでしょう。
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by 50tempest | 2013-01-19 08:17 | 見て聞いて考えた