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はがきエッセイを書く・・・単身赴任を楽しむ12

平成3年から2年間、大阪で単身赴任しました。わずか2年間とはいえ、とても凝縮した時間であり、私の人生にとって収穫も多かったと思っています。シリーズで思い出をまとめます。
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●はがきエッセイ
2年目から、毎月はがきエッセイを書き始めました。東京でお世話になった皆さんに、元気でやっていることを知ってもらおうというわけです。まず家庭用ワープロを使って、はがきに一杯にプリントできる量を決めます。そして、それが自分のコラムというつもりで書くのです。始めたきっかけが何だったかは覚えていません。

●ネタさがし
タイトルを「ナニワより愛を込めて」としました。自分がどんなことをし、考えているか、また大阪はどんなことがあるか、といったところが基本の内容ですが、読者を意識するので、ネタさがしに気を使いました。
これはというネタにぶつかることもありますが、それとてもふだんからアンテナを磨いていないとキャッチできません。また毎月のことなので、いつも一発オーケーとはいきません。何かおもしろいものに出くわしたときはメモをします。気づくと、常時複数のネタの種(1本にならないようなもの)を抱えて、ひまなときに頭の中でころがすようになっていました。

●頭の中の圧力釜
毎月1回ですから、月末が近づくとネタ作りに頭が活性化します。これは不思議な体験でした。まるで違うと思っていたあっちの種とこっちの種が、ふと一緒になって1本ネタができるなんてこともありました。

●1日仕事
原稿書きからプリント、投函まで、土曜日の1日がちょうどつぶれました。
限られた枠に収めるために、言い換えてみたり、削ってみたり、苦しくも楽しい体験でした。今、エッセイのようなものであれば、書くことがあまり苦でないのは、この経験が肥やしになっていると思います。始めてちょうど12回でまた東京に異動になりました。

●言の葉の行方
当時はもちろんブログはありませんし、eメールもまだ普及していません。今、動機を考えれば、広い意味でコミュニケーションに飢えていたのかもしれません。
はがきを送っていたときはこれといってフィードバックはありませんでしたが、東京に戻った後、ある友人の奥さんが「楽しみにしていたので、戻ってももっと書いてください」と言ってくれて、自分の小さな言の葉の行方を確認できました。

・・・続く
by 50TEMPEST | 2005-03-31 07:59 | 転勤プラス発想適応法