管理職になると、視点が増えます。
それは、マネジメントの視点であり、さらには経営の視点です。
経営の視点とは、経営者、とりわけ創業者の思いです。
単に、来年の売り上げは今年の何割増しが必達だ、などということではありません。
この会社はこれこれをするためにあるのだという思いは、全社員が共有したいものです。
これが会社の目的だとするならば、そこに至るために、何段階かの到達ラインがあります。
中長期に設定される、これこそが目標です。
毎年の目標は、そのまた途中の到達ラインです。
簡単に言うと、最終的に何日に京都に着くまでには、何日までに名古屋に着かなければまずい、というのと同じことです。
別の言い方をすると、ボーリングではピンを倒すのですが、ピンを見て投げても倒すことはできません。
投げるときは、スパットをにらむのです。
さて、ややもすると、毎年の目標数値だけが独り歩きするものです。
それでは、やらされ感が先に立ちがち。
人の上に立つ立場であるなら、創業者の思いを、今の世ではどうか、自分にとってはどうか、と語り合ってみることが必要だと思います。