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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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見える課題、さがす課題、作る課題

問題を課題に置き換えて、手をつけようと書きました。
行動が起きれば、まずは合格点です。

ただ、やっていくと、それだけでは解決しないなあとか、色々なことが見えてきます。


実は課題には、3つの次元があるのです。

「見える課題」
「さがす課題」
「作る課題」

このコンセプトは、友人の志賀保夫氏(株式会社アイスタット)に教えてもらいました。
おかげで、私自身、持っていたイメージがクリアになりました。


「見える課題」は、問題を見つめたとき、あれをすれば解決するだろうと、すぐに思いついた課題たち。
仕事が遅いのは、作業手順が昔のままであるせいだ → 今の仕事のしかたに合わせよう、といったレベルのことです。

またこの中には、コミュニケーションをよくしようとか、システム化しようなど、一見美しくて誰もが言うが、実行可能性は疑問というものもありますね。
たとえるなら、猫に鈴をつけよう、みたいなものです。


「さがす課題」とは、すぐには気づかないが、何か変だといろいろ考えて、見つける課題たち。
たとえば、作業手順が昔のままという例では、時間がかかっているだけでなく、お客様の声がフィードハックされるようになっていないとか、意思決定も遅いとか、チャレンジ意識を妨げているとか、いろいろあるはずです。

長年していることは、その影響など、普通には考えないものですよね。
ではそこをどういう形にするか、課題としていくのです。

さがす課題をじっくりつぶしていけば、現場レベルの問題はたいてい解決するといっていいでしょう。


「作る課題」は、経営戦略につながるものです。
改善のレベルでは、さがす課題レベルへの取り組みで、かなりよくなるはずです。
しかし、本当に経営者が夢見るイメージを実現するには何が必要か、これも着実に手を打つ必要があるのです。

これこそ、作る課題。
組織の上と下とが、心を合わせて取り組むべきことです。
by 50TEMPEST | 2013-09-23 07:20 | これから人の上に立つ人へ