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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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「むずかしい」はややこしい?

日本人は「がんばって」と言い過ぎる、「がんばって」は無責任な言葉だ、という意見を聞きます。なるほど、そんな感じはあるなと思います。
「しっかりね」
「期待してます」
「見てるからね」
他の言葉に言い換えて、あまり気楽に「がんばって」を言わないようにしているつもりですが、他に言いようのないケースもあって、その意味では重宝な言葉かもしれません。

ところで、ビジネス人は「むずかしい」という言葉を使いすぎはしないかと思います。
「う~ん。それはちょっとむずかしいね」
「ああ、それはむずかしそうですね」
「複雑だ」という意味よりは「できない」という意味で使いますし、「だめです」と婉曲に言う表現だったりするわけです。
そうしているうちに、「複雑だ」のほうのケースでも、「できない」というニュアンスが微妙に付いてしまうようです。また、とりあえず「むずかしい」と言っておけば、うまくいかなくても責任はない、うまくいったら自分の成果だなんて腹もあったりして・・・。

無意識に自分を守ろうとして、つい「むずかしい」と言ってしまうとすれば、それは逃げ道をあらかじめ作ることであり、結果として「できない」という暗示を自分にかけてしまっていると思います。とすれば、マイナスのニュアンスにまみれた言葉は、あまり使わないほうがいいでしょう。

何かうまい言い換えの言葉はないかな、と考えていたら、テレビの子供番組で、野村萬斎さんが「ややこしや~、ややこしや~」とやっていました。
おお、そうだ!「むずかしい」の代わりに「ややこしい」はどうだろう。
「ああ、それはややこしいね」と言えば、「複雑だ」という意味だけになります。「できない」という暗示効果(言霊?)をなくしてしまえるのではないでしょうか。ちょっと提案です。
by 50TEMPEST | 2005-07-30 08:10 | 見て聞いて考えた