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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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藤原歌劇団「アドリアーナ・ルクブルール」を

東京文化会館で藤原歌劇団の「アドリアーナ・ルクブルール」を見てきました。
中鉢聡さんがお目当てで、日本人出演者のセットを見ました。

 アドリアーナ     出口正子
 マウリツィオ     中鉢 聡
 ブイヨン公爵夫人  藤川真佐美
 ミショネ        牧野正人

全体として、とても楽しめました。
まず、アドリアーナと公爵夫人が火花を散らす緊迫感は、日本人出演者の舞台ではなかなかないレベルだったと感じます。何しろ、オペラのテーマが女の嫉妬ですから、ここが締まらないとね。
そこにハンサムなテノールが声量豊かにからむのですから、オペラの楽しみここに尽きるといった感じです。最後のシーンで、アドリアーナが死んだところでは、もっと嘆いてほしいと思いました。
牧野正人さんも説得力のある歌唱で、舞台に厚みを出していました。

出し物自体なかなか出ないものなので、その意味でも貴重でした。私はNHKで放送した白黒時代のビデオを見ただけです(カバリエ、カレーラス)。登場人物も多く、むずかしいのかもしれませんが、もっと出されてもよい、オペラらしいオペラだと感じました。
何と言っても、ローマ歌劇場から借りたというセットが見物。こんな奥深いセットを見たのは初めてです。このセットのおかげで2割方値打ちが上がりましたね。

さて、後日友人の I 君から「日曜日オペラに行った?」と電話がありました。彼は、兄上が出口正子さんとのご縁があり、その関係で1階で見ていたとのこと。3階の私はしっかり見つけられていました。
私は人を見分けるのが得意と公言しており、この日も「風の丘ホール」のオーナー夫妻(やはりこのオペラに行かれた)を途中駅で見つけたくらいなのですが、3回あった休憩時間にあちこち見回していたのに、彼にはまったく気づいていませんでした。形無しです。


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by 50TEMPEST | 2005-09-03 12:57 | 歌舞伎,オペラ