「なんでこんなに『うつ』が増えたのでしょう」と聞かれます。私も聞きたいです。社会心理学的な解明が必要なのでしょう。
交流分析では、子供は育つ過程で親から有形無形のメッセージを受け取って「人生脚本」を作り、それに従って生きていくと考えます。
虐待など、今子供たちに起きている事件は、戦後世代の父親たちが子育てに参加しなかったことが遠因だとした記事を読んだことがありますが、うつの増加についても、育ち方の部分で(脚本形成の部分で)何かバランスを欠いたことが起こっているのかもしれません。
自己肯定感の乏しい子供が増えているそうです。そんな子たちが親になったら、メッセージを受け取る次の世代はどうなるのか、そらおそろしい気がします。
原因探求もさることながら、何か対策が必要と思います。
子供たちが「自分は生きていていいのだ、そのままでOKなのだ」と感じて育つために、親の姿勢に求められるものは、まずしっかり「聴く」ことからです。
たとえば社会教育として、お母さんたちへのコミュニケーションスキルの指導がもっともっと必要なのでしょう(ブログ「
don't worry!な毎日」を読むと、地道な努力がされていることや、その有効性がわかります)。
そう考えてくると、企業でのコミュニケーションスキル研修にも、仕事のためにとどまらず、お父さん(とその予備軍)への指導という意味で、社会教育的な意義があるかもしれません。
そんなリフレーミングができて、気持ちがよくなりました。世直しというと大げさですが、自分の研修が子供たちの人生を明るいものにすることにつながっていけばうれしいな、そんな想いをこめて提供していきたいと思います。
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