まず上がとがった二等辺三角形を描いてください。その、上から1/4ぐらいのところに、底辺と平行に(つまり横に)波線を描いてください。三角形が水面上と水面下に区切られたことになりますね。
過去に何を考えていたか簡単にふり返られるのが、ブログのいいところです。昨年の記事を見たら、ちょうど今頃、
「ちょこっと伝える」ことの大事さについて書いています。
三角形の水面上を「伝えたい中身(コンテンツ)」、水面下を「文脈(コンテキスト)」としてみます。普通、コミュニケーションは中身を伝えるものと考えますが、日常のちょっとしたやりとりの多くは、伝えたい中身そのものは大したことがありません。コンテンツと言うには大げさなほどのコンテンツでしょう。
さて、そんなときのコンテンツは何かというと、「言葉」や「アイデア」などがあります。それらはみな、その人なりの文脈に影響されています。なぜなら、言葉を覚えるのは、それまでの経験を通してできた興味関心を背景にしてキャッチしたのであり、また、アイデアを思いつくのは、前後を通して流れている思考作業の中から、ポカリとあぶくのように浮かんだものだからです。
こうした作業過程は外からは見えませんから、たとえば単語にしたら同じでも人によって意味合いがかなり違う、なんてことが起こり得ます。
そう考えてくると、ちょっとしたやりとりは、コンテンツを伝え合うというよりは、むしろ文脈を伝え合うことに意味があるのですね。
深いコミュニケーションが快いのは文脈を共有しているから、ということも言えそうです。
コンテンツの伝達効率が問題になるコミュニケーションばかりでなく、しっくり感の醸成(それこそラポールというのかも)が問題になるコミュニケーションもあるということですね。
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