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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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UY氏の場合 ・・・交流分析的仮説

●UY氏の生い立ち
UY氏はアイドルタレントでした。母一人子一人で育ちました。
アイドルでデビューし、大人のタレントとして道を拓きつつあるとき、ある人気ドラマに抜擢され、競演した俳優と電撃結婚しました。
彼女は一切の仕事をやめ、数年暮らしましたが、夫が長期ロケに出ている間に家を出て、そのまま離婚してしまいました。
●UY氏の人生脚本
禁止令:近づくな
ドライバー:一生懸命やれ、他人を喜ばせろ
彼女の人生のテーマは安定した家庭を築くことです。
母子家庭で育った子供が、「よい子」である例は多いと思います。母親の苦労を、その背中から感じ取り、自分は少しでも苦労をかけない子供であろう、無意識にそんな生き方を決めるのです。彼女は、派手な仕事にこそ着くことになりましたが、それに浮かれることもなく、自分の実力不足を認識していました。一生の仕事にしていくつもりはありませんでした。
一方、安定した家庭、特に父親を中心とした家庭にあこがれていました。伴侶に選んだのも、人気俳優というよりは、穏やかな人柄が顔に出たような比較的地道な俳優でした。しっかりした家庭を作りたかったのです。
彼女が支えてくれたことで、夫もやる気が出ました。連ドラの主演を勝ち取り、それが立て続けに当たり、彼の評価は高まりました。持ち味だけの青年俳優から実力俳優にステップアップできました。次々に役が回ってくるようになりました。彼はそれを受け、また評価されました。評価されるのはもちろんうれしいことですが、それ以上に彼は、収入面も含めて彼女を喜ばそうともしたのです。ただ、それらが長期ロケをともなうものだったことは皮肉でした。
彼女が望んでいたのは、いつも彼女のそばにいてくれる優しい夫でした。夫のいる家庭を、他の人以上に求めていたのに、彼を喜ばすために一生懸命やったのに、結局彼は自分のそばにいてはくれない・・・。かつて身に付けた禁止令が頭をもたげます。もうひとりの自分が「結局夫婦なんて壊れるものなんだ。あまり入れこみすぎないほうが傷つかずに済むんだ」と語りかけ、彼女はすっかり混乱し冷静な判断ができなくなってしまいました。「こんな生活が続くなら・・・」ある日思い立った彼女はもう二人の家には戻りませんでした。
常識的に考えれば、ひとりの状態が無限に続くわけではないし、何とでも時間の使いようはあるでしょう。自分のほうがロケ地に出かけるという方法だってあったかも。でも人は自分の脚本に気づかない限り、ひとりでは狭い選択しかできないものなのです。そして「結局私は・・・」と、悲劇感に浸るのです。
                  *****
参考:
12の禁止令
1.存在するな
2.男(女)であるな
3.子供であるな
4.成長するな
5.成功するな
6.何々するな
7.重要であるな
8.属するな
9.近づくな
10.健康であるな
11.考えるな
12.感じるな

5つのドライバー(駆りたてるもの)
1.完全であれ
2.強くあれ
3.一生懸命やれ
4.他人を喜ばせろ
5.急げ

※これは交流分析(TA)の応用を考えるためのフィクションストーリーです。
内〇田有紀氏を評価分析するものではありません。


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by 50TEMPEST | 2006-01-14 08:02 | 日々の交流分析