人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

igarashi.exblog.jp
ブログトップ

新人研修の中身を考える その1・・・敬語

いわゆる新人研修と言えば、マナーを中心に、ちょっとしたビジネススキルを教えるというのが定番です。しかし、講師をしながら ? を感じることはあるのです。いくつかの疑問を提起してみたいと思います。

まず、受講生側が不安に思い(知りたいこととしてあげられ)、講師側は教え方に悩むベストワンは「敬語」でしょう。教えるとなると、これは始末に悪いのです。ていねいにやるほど時間を食い、その割に到達感がない。言葉なんか短時間で身につくはずがありませんから。
尊敬語ではこう、謙譲語ではこうと教え込んで、あとはクッション言葉か何か教えてお茶を濁す。どちらさんも、そんなものだと思います。

私は、彼らがどうしてそれを知りたがるのか少々疑問です。普通に日本語で生活していれば話せるはずと思うのです。
「ほんとうの敬語」萩野卓樹著 によれば、敬語のポイントは、目下目上という上下感覚と、ボキャブラリとの2つだそうです。だとすれば、問題はその上下感覚が失われてきていることのほうなのかもしれないと思います。

ちなみに私は、最低限の動詞について、①使われる場面をイメージさせながら(たとえば、友人と話していたら向こうから先生が来た、等)クイズでやり、②とりあえず英単語のように声に出して覚えさせ、③電話ロールプレイにつなげて定着させる、といったやりかたをしています。
自分なりに、受講生のリクエストには誠実に応えているつもりではありますが、「ビジネスという世界でも、特別な言葉が話されているわけではなく、日本語が話されているんだよ」という一言で済まされないものか、という気持ちが消えないのです。

2006合同新人研修のふりかえり

★ここをちょっとクリックよろしく!おもしろい流行りのブログたちにも出会えますよ。
by 50TEMPEST | 2006-04-12 08:30 | 仕事の記録