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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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年金問題 本質を失ったもの

年金制度の改正が強行採決だそうです。

本質を議論する様子もないまま、政治家個人の国民年金の加入状態という、瑣末な問題に執着していたありさまには、あきれて声も出ません。

いいよ。誰が年金に入ってなくても。
そんな話は珍しくないんだから、そんなことよりちゃんと仕事をしてほしい。

国民年金はその人の加入月数に応じて支給されますから、加入歴が短くても、それはもらえる額が減るという形で、その人が責任を負うことなのです。
少なくとも制度(=運営する官庁)はそのスタンスなのです。だからこそ、過去の分を納めようとしても2年しか遡れないのです。
全員加入の義務のはずですから本当はそこはジレンマなのですが、そのスタンスのおかげで、加入促進が思うようにいかなくても最後のところは気楽だったはずです(未加入問題は、ちょっと限度を超えたようですが)。
だから、その線で考えれば、政治家が入ってなくたってたいしたことではないのです。

官庁は妙なキャンペーンをして不安感をあおる結果を招くよりも、ちゃんと加入者サービスをするべきなのです。
たとえば生命保険会社から来る資料を覚えていますか。どんな形の保険で、どれだけもらえるか、どこまで収めたことになっているか、図解で示してくれますね。
公的年金の制度がむずかしかろうが、図つきで定期的に案内が来れば、たいていの国民は理解できますよ。

政治家も、ちょっとむずかしい話になると、すぐ個人責任に問題をすりかえて騒ぎにするのが好きです。そうしているうちに時間がたって、官庁の案のとおりになるのです。
年金問題は彼らの理解を超えるのだと思わざるを得ません。あるいは、自分の政治判断が招く将来の問題(?)について責任を負いたくないのかも知れませんね。
by 50TEMPEST | 2004-06-04 12:58 | 見て聞いて考えた