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人の生き方を決めるもの 健康であるな…禁止令10 

Aさんは商店の子どもとして育ちました。昔から、身体が丈夫ではありません。時々熱を出したものです、たいした病気ではないのですが。
就職してからも、仕事でうまくいかないようなとき、人間関係で困ったとき、「病気」になることがよくあります。

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Aさんは「健康であるな」の禁止令を持っているのかもしれません。
両親ともが日々忙しいと、心の中はどうあれ行動の形では、なかなかAさんを気遣ってはくれななかったと思われます。こうした場合、子どもは、基本的には「いい子でいよう」という生き方を見につけることが多いと思いますが、半面、時々思わぬ問題を起こすこともよくあるのですね。

子どもが手のかからない「いい子」でいる限り、親にとってはそれが当たり前になります。すると、子どもはかまってもらえず、愛情に飢えた状態(ストローク飢餓)になります。しかし、熱でも出れば、どんなに忙しくても母親は付き添って看病してくれます。
そこで子どもは「健康でないほうが親の愛は獲得できるのだな」と解釈し、そんな生き方を身につけるのです。

「健康であるな」の禁止令があると、大人になっても、人から気遣ってほしいときには無意識に「病気」という手段をとってしまいます。こうして起こる「病気」は決して仮病ではないのです。

仕事を持ちながら3人のお子さんを育てたお母さんから、お話を聞いたことがあります。3人もいると、子どもは次々と世話を焼かせてくれますが、不思議なことに、3人のうち、この子は大丈夫と思っているほうの子どもに限って、熱を出したりしたそうです。子どもは天性の策士ですね。


人の生き方を決めるもの 禁止令って?1

※自分の整理と説明のネタ用に書いています。記事に出てくるケースはフィクションです。

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by 50TEMPEST | 2006-07-20 07:47 | 日々の交流分析