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統合失調クンの思い出

私が入社2年目、寮の役員をしているときに、新人のA君がおかしくなりました。
ある朝気づくと、社員寮の自室中に靴墨をぬりたくり、うつろな顔をしていました。話しかけると、返事はします。「ソ連が攻めてくるから、総理大臣に知らさなければならない」などと言います。
驚き、薄気味悪くも思いましたが、役員の中に「これは精神分裂症(当時の言い方です)だ」とわかる者がいて、会社に知らせ、精神科の病院に連れて行きました。診立ては、我々の考えたとおりでした。午後、郷里からお父上が来られ、連れて帰られました。
その後しばらくして、彼は自殺してしまったという、つらい知らせが会社にありました。
さらにまた時がたったある日、若い女性から電話があり、当時の様子を教えてほしいとのことで、役員2人で会いました。話のはずまない食事をしました。

人事になって間もなく、B君の退職手続きをすることになりました。会社に出てこないので、話し合いの結果、自己都合退職ということだったと思います。
その途中、彼が社内で行方不明になるという事件がおきました。すぐ戻っては来ましたが、面談した部下がとても怖がっています。様子を聞くと、尋常ではない。
退職に至る経過を調べると、数年前、B君の恋愛感情じみた態度がおかしいという同僚の女性からの訴えで、部署を異動させた記録がありました。とすれば統合失調が疑われます。
翌日、電話をしてみましたが出ません。念のため、両親に連絡し、見てもらうように手配しました。帰郷することになったと、後日、お父上から挨拶がありました。
最初に様子がおかしかった時は、病気とは誰も考えなかったようです。この時に誰か気づいていたら早く治療に乗せられたかも、と悔やまれました。

私が、メンタル面に関心を持ち、カウンセリングの勉強などをするようになったのは、根底にこんな経験があったからです。自分のひとつの方向を決めたできごとだったなあと思います。

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by 50TEMPEST | 2006-09-21 08:25 | コーチング,カウンセリング