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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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GMP何をすれば報われるか

評価と報酬こそが人を動かし、ものごとを成功に導くのだ
世界最高のマネジメント原則(GMP:The Greatest Management Principle in the World)

15年ほども前に読んだ本です。ちょっとしたことがあって思い出したので、引っ張り出しました。今でも真理をついていると思います。

          *       *
あなたの会社は、よりよい業績をあげようとする一方で、忙しそうにふるまい残業ばかりしている者を評価していないか。
高度な仕事を要求する一方で、到底ムリな期限を設定していないか。
堅実な問題解決を求めていながら、応急措置を評価していないか。
会社に対する忠誠心をとやかくいう一方で、仕事の保障は与えず、新入社員やすぐにもやめそうなものにいちばん高い給料を払っていないか。
業務の簡略化が必要なのにもかかわらず、仕事を複雑にし、どうでもいいような職をつくりだしている者を評価していないか。
協調性のある職場を求めていながら、口うるさく文句ばかりいう人間を評価していないか。
創造性に富んだ社員を必要としていながらあえて違った目標に挑戦しようとする者を抑えていないか。
経費削減を唱えるわりには、金のかかる部門に予算の大幅な増額を認めていないか。
チームワークを求めていながら、他のメンバーをさしおいて1人だけ評価していないか。
ビジネス上のイノベーション(革新)が必要なはずなのに、失敗をとがめ、型通りのやり方を評価してないか。
          *       *

会社はあれこれと改善や改革の課題を抱えながら、なかなかできずにいます。
解決するためには、「何をすれば報われるか」を明確にすること。つまり、その課題解決に向かうアクションに対して的確に報酬を与えよということが書いてあります。

ああしろこうしろというお題目はどんどん出されるものです。
評価制度があっても課題とはリンクせず、毎年同じように重箱の隅をつつくような運用がなされている例は多いですよね。
そしてアクションの試みがあったのに、各論ベースでNOと言われてしまうこともよくある話です。
初めて読んだときは、小気味よさを感じたものでした。

          *       *
金銭的報酬を与える。
業績を認め表彰する。
フリータイムや休暇を与える。
社員持ち株制度を導入する。
やりたがっている仕事につかせる。
昇進・昇格を保証する。
仕事に自主性をもたせる。
自己啓発の機会を与える。
娯楽や息抜きの行事を取り入れる。
賞品を与える。
          *       *

アメリカで書かれた本ですから、まずはカネということになっていますが、カネでなくてもよいのです。リンクアンドモチベーション社のように、皆がその気でやるなら手作り金メダルだっていいのです。
要は、ある方向に水を流したいなら、そのことを社員に示し、ベストをつくせで終らせずに、水路を作った者をほめてやればよいということです。

この本をヒントにして、かつて自分の課で、ささやかながら「やったね賞」なるものを設けました。年末にその年のイノベーティブな仕事に、小さな賞状と記念品(翌年の干支のマスコット人形)を渡すのです。ちなみに、その賞状は10枚集めると座布団がもらえることにしました。


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by 50TEMPEST | 2007-03-05 07:33 | 読んだ本