ポストといえば赤いもの。居直って責任をかぶるとき、郵便ポストの赤いのも自分の責任だ、なんて言い方もしました。
丸い筒型のポストは、いつ頃まであったのでしょう。
その後は四角いものになりました。都会では四角いポストの時代が長いのですが、今でもポストというと、あの筒型が思い浮かびます。
最近の郵政公社のポストになって、赤みが少し変わり、投入口に大小がつきましたね。
ポストには、5歳まで住んでいた長屋時代の思い出があります。
母からハガキを投函してきてくれるよう頼まれ、表通りの、酒屋さんだったか米屋さんだったかの前のポストに行きました。
通りに出るところに水たまりがあり、それを避けるとき、ハガキを水たまりに落としてしまったのです。黒い水にまみれてしまったハガキを持って途方にくれたのを、黒いハガキの映像とともに今だに覚えています。
「あれあれ」と、お店の人がハガキをとって、店の中にはいっていきました。
「はい、これでいいね」。
出てきたときには、元のままの、青インキで書き込まれたきれいなハガキを見せてくれ、投函してくれました。
今思えば、雑巾でさっと拭いてくれたのでしょう。
とんでもないことになった、書き直してもらわなければならないと思ったのに、あっという間に元にもどった。それが本当に魔法のように思えたものでした。
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