小学生の頃、忍者ブームがありました。
テレビの「隠密剣士」がきっかけです。大瀬康一、牧冬吉のコンビでした。
伊賀流、甲賀流、根来流、色々出てきました。
風魔一族なんてのも。
少年マンガ誌にも特集されて、流派によって手裏剣の形が違うんだとか、男の子たちはウンチクを語ったものです。
塩ビのパイプを鞘に、竹で刀を作って、忍者ごっこもやりました。これ、パイプというところに意味があります。忍者の刀の鞘は先がふさがっておらず、シュノーケルに使えるようになっているのです。
忍術と言ったって、印を結んでドロンドロンと消えるといったものではなく、風景に溶け込む技とか、塀を乗り越える技とか、ちゃんと合理的な裏づけのある創意工夫の蓄積なんだと知ったのは、大きかったですね。
ですからその後、「仮面の忍者 赤影」なんて荒唐無稽なドラマが始まると、しらけました。
たとえば「水戸黄門」のお銀さんのように、ミニの着物に網タイツの「くのいち」と来ると、これは忍者といっても、まったく別ジャンルですね。
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