デパートにお勤めのAさんから聞いた話です。
彼の会社では、ある年代になると他社に出向の声がかかります。
そして声がかかった方たちは、一様に「なぜ自分なのだ?」と憤慨するのだそうです。
ところが一方で、デパートというところは、10時から夜9時までの勤務です。
9時~5時勤務という仕事にあこがれているところがあって、出向後は、身体が楽でよいと喜ばれることが多いのだそうです。
なるほど、事実はひとつであっても、どの面にピントを当てて見るかで、見方は変わってくるものですね。
これが、キャリアというものの本質ですね。
一流デパートのしかるべき職位は、外的なキャリアとしては、より望ましいことではあります。
しかし、内的なキャリアとしては、移った先の仕事が必ずしも価値の低いものではないわけです。
たとえ、ヤ○○屋さんだって、一般人の目から見ると、狭い生き方のように思いますが、当人の目からは、肩で風を切って広く生きているのでしょう。
例として適切かどうかわかりませんが、生き方に自分なりの意義をしっかり見出せているなら、それはそれで価値があるということですね。