ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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テーブルマナー

先日、ふと思い出したのですが、昔は「マナー」といえばテーブルマナーのことで、もっとつづめて言えば、西洋料理の食べ方でした。
私のように田舎育ちの人が多かったし、生活様式でも、洋式プロトコルを求められる局面など、あまりなかったのですね。

まず、高校を卒業する直前には、テーブルマナー講座がありました。卒業予定者が、皆ホテルに行って、コース料理を食べるのです。
おそらく日本中であったのではないかと思います。
ナイフとフォークを使う食べ方が、慣れるべき技術だったわけですね。

私は落語研究会をやっていたので、高校2年のとき、学校に言われて先輩たちのテーブルマナー講座の余興に行きました。ひどいことに、食べてる間にやらされました。
で、その時、ふりかえり用に自分で録音したものを後で聞いたところ、金属音ばかり拾ってしまっていて、カチャカチャと、聞くに堪えませんでした。思えば、それだけ皆使い方が下手だったわけですね。

大学1年のとき、ある経営者の団体の会合に、やはり余興に呼ばれて行きました。
そして一席やった後、参加者の方々と一緒に西洋料理をいただく羽目に。
やむなくテーブルにつきましたが、あろうことか、メイン料理が魚まるごと一匹のフライです。
どう食べたらいいのか、あの時はまいりましたね。とにかく隣の人を見様見真似で食べました。
落語に「本膳」という噺があるのですが、まったくこのとおりでした。

それから10年ほどたち、安い牛肉が出回りはじめ、家でビーフステーキを食べることなども珍しくはなくなりました。
ふだん、特に洋風の食事をしているわけではないのに、あるとき、小学生(低学年)の娘がナイフとフォークを平気で使っていることに気づき、妙な感慨がわいたのを覚えています。
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by 50TEMPEST | 2008-01-12 18:38 | 見て聞いて考えた