聞いたことは、忘れる。
見たことは、思い出せる(覚える)。
やったことは、わかる(理解できる)。
(ここまでは老子の言葉だそうですが、イギリスのことわざともいいます)
見つけた(発見した)ことは、できる(使える)。
人に教えたことは、身につく。
(と、後の人がつけ加えたそうです)
けっこう一人歩きしている言葉のひとつですね。
検索すると、少しずつ違う形で出てきます。
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今年の新人研修(2日間)は、徹底して自分でやってみてもらうようにしました。
で、「やってみて、どうだった?」。
一日の終わりは、「では自分の収穫3点を、要するにこんなことだと、隣の人に教えてあげてください」。
全体として、私なりには納得のいく出来でした。
新人諸君は、アルバイトや耳学問で、それなりに知識は持っているのだと思います。
ただ、基本的なところで自己肯定感が弱いためか、自分の持っているものを武器にできると思ってないようです。
もちろん、知らないこともたくさんあり、否応なしに従わなければならないこともありますが。
私としては、新人研修のスタンスが、
「君たちは何も知らない。あれもこれも教えてやるから、覚えなさい」
ではいけないと思っています。
すでに持っているリソースにきちんと気づかせたうえで、知らないことはどう手に入れていけばいいのか教え、どう対処していけばいいかを自ら考えられるようにすることが大事だと思っています。
さあ、今回の結果がどういうことになりますか。