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庶民の相続関係手続き その3 不動産登記

不動産も、亡くなったとたんに相続財産になるわけですから、何も手続きしないとしたら、相続人が法定持分に応じて共有している状態(奥さんが半分とか)になります。
基本的に、何かをするには全員の合意をとらなければならないわけです。

不動産は、誰かひとりの所有にしておくのがいいのでしょうね。
昔から、土地を分ける人は「たわけ」なのですね。

ただ、ここでもめるというのはよく聞く話。
わが家のように、子供がそれぞれに稼いでおり、不動産なんかもらわなくていい、なんてケースは、必ずしも当たり前ではないのかも・・・。

さて不動産の登記というのは、むずかしそうなものの代表かもしれません。
できれば触りたくないものでしょう。
そのせいで、手をつけられずに放置されることがよくあるようです。

相続登記を放置すると、将来売ろうとするような時あらためて手続きが必要になり、やっかいです。相続人の一部が亡くなったりしようものなら、ますます煩雑になります。


さて、誰かひとりに所有を移す形で登記するには、その相続の関係を説明する書類を作る必要があります。
・相続関係説明図
 ・・・亡くなった人(被相続人)と相続人の関係を系図のように表現した書類
・遺産分割協議書
 ・・・相続人たちが話し合い、誰々が、これこれの不動産を持つことにしたという内容の書類
   全員署名し、実印を捺印

このへんは司法書士の領分なので、もちろん頼んでもいいのですが、あらかじめ作っておけば、話は早く済みます。
ネット検索で書式はかんたんに見つけられます。

その他、添付書類は以下のようなものです。
・亡くなった方の戸籍謄本(出生から死去まで)
・亡くなった方の戸籍の附票
・新しい所有者の戸籍抄本(奥さんの場合は不要)
・新しい所有者の住民票写し
・相続人全員の戸籍抄本
・相続人全員の印鑑証明
・評価証明(その不動産の価値を示すもの)

どの不動産について手続きするのか、確かに亡くなった方の所有なのかを確認するために、不動産の登記事項証明も取っておくほうがいいでしょう。
全国どこの不動産でも、最寄の法務局で取れるようになっています。

正規の証明を取らなくても、内容の確認だけなら、自宅のパソコンで見られます。
それをプリントするだけでもいいでしょう。

若い頃、会社で登記にからむ仕事をよくしたのです。
当時は管轄の法務局に行かなければ出来なかった仕事が、オンライン化で、けっこう便利になっていました。

さて、これらの書類をまとめて、司法書士に渡します。
ここまでやれれば、登記手続きそのものも自分でできるのですが、私はプロにまかせました。
餅は餅屋ということがありますからね。

登記が済むと、できてくる書類が登記済権利証です。俗に権利書と言っているものです。
売る時や、ローンを借りて抵当権をつける時などに、必要になる大事な書類です。
亡くなった方名義の権利書はもう意味がないので、廃棄してかまいません。


ところで、打ち合わせを終えたところで、司法書士さんが言いました。
「四十九日より前ですが、よろしいですね」

言われて気づきました。そんな考え方もあるんですね。
司法書士さんは色々なケースに出会うので、中には、そんなことが問題になることもあるのでしょう。
そういえば、「四十九日も済まないうちに」なんて言い方もありますよね。

わが家は例外だとして、確かに、待っていたかのようにバタバタと所有権を移してしまうと、特に分けっこをするような場合、奥さんの気持ちが微妙になることがありそうです。
亡くなった状況などにもからむでしょうが、少し落ち着く期間を置くのがいいと思います。
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by 50TEMPEST | 2008-05-18 07:37 | 見て聞いて考えた