ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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喪の儀式

先日、アニメの宮崎駿監督が、「プロフェッショナル(NHK-TV)」でこんなことを語っていました。

親しい友人が亡くなった時、後日、「連れて帰りに」病院にあらためて行ったのだそうです。
集中治療室を出て、車の助手席に乗せ、その方の自宅の前まで。

「さすがに助手席のシートは凹みませんでしたがね」
監督は笑っていましたが、その時は大まじめだったでしょう。

それをすることで、気持ちが楽になったそうです。
その手順を通して、友人の死を受け入れられたのですね。

近い存在を失った時、理性ではわかっているその事実を、心はなかなか受け入れられないのです。
時間が解決してくれるだけでなく、あることを経ることで、納得するのでしょう。
そうした「喪の儀式」というプロセスがあるのだと、聞いたことがあります。


今年はわが家でも親父が亡くなりました。

初七日だ、ふた七日だ、み七日だと、実家には毎週坊さんが来ました。
三十五日、四十九日、百ケ日、間遠になりながらも、それはしばらく続きました。

そのたびに小さなお膳と団子を作り、仏壇に供えるので、母と妹は参っていました。
それを見て私は、「ああ、こうして亡くなった事実を心身ともに受け入れていくようになっているのだな。これが喪の儀式なのだな」と思っていました。
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by 50TEMPEST | 2008-08-19 08:00 | 見て聞いて考えた