部下を抱えていた頃、いろいろやってみました。
成功、失敗、整理してみましょう。
◎総務部総務課・山口六平太
ビッグコミック、ビッグコミックオリジナルを、いつも買っていた時代があります。
自分が総務時代、「総務部総務課山口六平太」の連載が始まり、親近感を持って毎号読んだものです。
あるとき、会社の玄関に花を飾るというストーリーの回がありました。
何か会社に新しい風を吹き込みたいものだと思っていましたので、ふと「このアイデアもらえないか」と思いました。
自分の会社は工事会社で、会社の玄関にはかなりのお客様が来られます。
社員が下りてくる間やお客様同士の待ち合わせの間、お客様は立ってお待ちです。
そこに椅子を置いて花を飾ったら、きっと会社のイメージもよくなるでしょう。
毎度生け花をするのはやっかいです。
投げ込みで済むものと考え、シンガポール営業所から蘭を定期的に送ってもらうようにしました。
ロビーチェアを置き、ちょっと花を飾るだけで、ずいぶん雰囲気が優しくなりました。
女子社員には花のメンテナンスを頼みました。
失敗だったのは、蘭は意外に手間がかかり、持ちも悪いとわかったことです。
ほとんど企画を自分だけで作ってしまったので、見通しの甘さがありました。
花は、その後造花の大型花瓶をレンタルするようになりました。
本物そっくりで豪華ですし、お店のほうで定期的に交換してくれますので、維持の手間もかかりません。
経費節減の号令がかかったときも、この花はとりやめにならず、今も玄関を飾っています。
私のほうは味をしめ、その後も山口六平太を教科書にして、ちょっとしたアイデアをいただきました。
その気になると、何事も「わが師」です。