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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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キャリアカウンセリングとは 3

カウンセリングの環境は「安全基地」でなければなりません。

人間の成長には安全基地が不可欠です。
幼い頃、成長のための情報収集は、母の胸という安全基地から冒険に出て、危険に出会ってはそこに戻るという繰り返しで成し遂げられたのです。

成人になっても、それに似た環境を持つことによって、困難に立ち向かえます。

人は安定を求めます。
不満な環境であっても、ホメオスタシスが働きます。そこに安定を感じます。
ホメオスタシスを放棄して冒険に出るとき、安全基地が役立ちます。

カウンセラーの役割は共同注視です。
冒険して帰ってきた子供が母親に見てきたことを報告し、母親は子供を抱き上げ、同じ目の高さで同じ景色をともに眺めます。
そうした場を、擬似的に作るのだと思います。


昨今の社会状況は、私の育った頃と比べて大きく変わりました。
働く人は、先輩の背中を見ながら歩いていればよいというわけにはいきません。

企業の成長も、自分の成長も、過去の延長線にはありません。
私は、社会状況の変化を体験しつつ、それと軌を合わせるような、キャリアカウンセリングの誕生、勃興を見てきた気がします。


藤原和博氏が、テレビでこんなことを発言していました。
言い得て妙です。

現代は、霞のかかったところでゴルフをしているようなものだ。
先は誰にも見えない。

また、その先に何ホールあるのかもわからない。
ホールの位置が途中で変わってしまうこともあり得る。

迷っているより、早く一打を打ったほうがいい。
ホールアウトに何打も打つことになっても、何打も打ったことで、打つ加減が身につくのだ。


交流分析の哲学では、「人は自分の運命を選択することができる。またその選択は自分で変えることができる」と言います。
これは私が好きな考え方です。
今後もこの考え方に立って、キャリアカウンセリングにかかわっていきたいと思っています。
by 50TEMPEST | 2009-07-25 09:16 | コーチング,カウンセリング