6月のAERAに興味ある記事がありました。
男性は過去のことを覚えていないのに対して、女性は細かいことまでよく覚えている。
そこで、男女がもめたとき、女性は男性の過去のミスを引き合いに出して責めることがよくある。
なぜそんなことが起こるのか、というのです。
出来事の記憶と感情のつながりについて、男女差をうまくとらえていました。
以下、記事の概略です。
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東北大学大学院の山元大輔教授(脳機能遺伝分野)と精神科医、ゆうきゆうさんのインタヴューをもとに。
女性は覚える際、具体的なモノや事象との関連で捉えて記憶する傾向がある。
対して、男性はより抽象化、一般化する傾向がある。
これは『男が賢い』のではない。
男性は事の細部を覚えていられずに忘れてしまう。
そのため細部の話になると「そうだったかな」となりがち。
生物学的に女性は子どもを産み育てる性。
だから、『いつから今の男性とつき合いだしたか』とか『いつ子どもがハイハイしたか』など、過去の情報を把握しておく必要がある。
男性は物事を事実で記憶し、そこに感情が付随する。
一方、女性は感情で記憶して、そこに事実がくっついている。
たとえば、男性は「海といえば、去年○○海岸に遊びに行ったなあ、楽しかったな」と考える。
女性は、「楽しい」→「こんな感じ前にもあった」→「そうだ、去年海に遊びに行ったんだ」という具合に思い出す。
女性はケンカしたりして悲しい気持ちになると、「そういえば前にも……」と、イヤな経験を思い出し、その結果、連鎖的に男性が怒られることになる。
どう対処すればいいか。
気分を変えること(たとえば「何か食べない?」)。
男性同士なら論破すればいいが、女性は理屈で反論しても意味がない。
気分を変えることができなければ、事態は変わらない。
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我が家でもまったくその通りで、カミさんはほんとうに細かいことをよく覚えていますね。
こういう記事を読むと、心理学的に関心がわきますが、ま、それはともかく。
私としては、メモリンちゃんという敬称を捧げて、若いころから彼女の記憶力をたいへん当てにしています。
もめさえしなければ、こんなに便利なことはないのです。