ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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ダイアログ・イン・ザ・ダーク

ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきました。
真っ暗闇を体験するイベントです。

以前ある先輩からおもしろいと聞いたことがあって、でもちょっと忘れてしまっていたのを、ktanizawaさんのブログが思い出させてくれたのです。
カミさんがつき合ってくれたのも、後でいろいろ話せてよかったことでした。


8人グループで、盲人の方の誘導で、進みます。
今回のコンセプトは「ぼくたちの夏休み」なので、そんな設定の場所が作られていて、そこを歩きます。

森、丸木橋、おばあちゃんの家の縁側、牧場、休憩所(お店屋さん)。
白杖と左手、足の裏の感覚を頼りに…。

はじめはとても不安ですが、しばらくすると比較的落ち着いて動けるようになりました。
アテンドの「りなさん」の声が心強い。
声のするほうへ、足裏の感覚を確かめながら、そっと歩きます。


手に触った人に聞きます。触られても何ともない。
「ヒロです。どなた?」
「シイタケです」

動きも伝えます。
「ヒロ、座りまーす」、「ヒロ、立ちまーす」

実は最初に、声でコミュニケーションをとるよう指導されます。
言われなくても、皆能弁にはなります。
それは不安の裏返しもあるでしょう。
でも言われないと、動きを伝えることまではしなさそうです。


途中からは、すっかり打ち解けて、ギャグをかましあう。
私たち夫婦以外は、学生さんのお仲間たち。
若くて元気。飲み込みも早いようです。

「感覚を研ぎ澄ましていて、疲れそう」と誰かが。
確かに、視覚以外の感覚は敏感になっているようです。

ちゃぶ台の上の、カボチャ、夏ミカン、オクラなどがわかります。
森の中の匂い、牧場の草いきれの匂いなど、強く感じます。

脱いだ自分の靴も、意外に簡単に探せました。
「りなさん」の投げかけで、靴の感じを手で感じて、誰の隣の何があるあたりで脱いだか覚えようとしたからです。
視覚があれば、一瞬にして無意識にそれをしているのですね。


終わりごろには、最初の不安は消えて、もっといてもいいぐらいの感じに。
でも頭のどこかには、仮の安全な場なのだという前提もありましたね。

カミさんとは、はじめは近いところにいて、何となく互いに確認し合っていたようです。
手を導き合ったりもしましたね。
でも終りのほうでは、けっこう離れて、あのへんで声がしてるなと感じてだけいました。
同時に私の声も聞いてくれてるだろうとも考えていました。

もしまったく一人で、誰の声もしていないとどうだろうと考えました。
不安は間違いないけれど、それはそれでけっこういられるかもしれません。
思索的になりそうですが。

でも人の気配、声のすることは間違いなくうれしいです。
自分が上げた声に反応してくれる声なら、もっと。


私は、盲人世界の体験というより、コミュニケーションを考える機会として参加しました。
それについては、もう少し自分の中で整理が必要ですが、いずれにしろ違うバージョンでまた体験してみたいと思っています。



ダイアローグ・イン・ザダーク
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by 50TEMPEST | 2009-08-22 08:10 | 見て聞いて考えた