NHKローカル、一歩先行くライフスタイルを紹介する『
新トーキョー人の選択』で、「エイジング・コンプレックス」の回を見ました。
しわやたるみ、薄毛、加齢臭など、気になりだしたら止まらない、老化への不安や悩み。
こうした加齢にともなう悩みを「エイジング・コンプレックス」と言い、これを抱える人が増えているそうです。
加齢臭は、かなりが「思いこみ」だそうです。
これに代表されるように、「気持ち」の問題が多いのですね。
心理面の足しになるのなら、薄毛など、カツラでもなんでも使えということです。
頭の中でクヨクヨと解決にならないサイクルを回しているくらいなら、何か切り替えられることをするほうがいいのです。
興味深かったのは篠原菊紀教授の実験でした。
コンプレックスは脳(前頭葉)にとっては多重処理の状態、つまりストレスを受けているのと同じ状態になるのだそうです。
解決策としては、「ポジティブ・ワードを言う」です。
言ってほしい褒め言葉を言う。
これだけで、脳はストレスが中性化されたと同じ状態になります。
自分で言うのもよし、他人に言ってもらうのはもっとよし。
異性に言ってもらうのは、さらにさらによしです。
脳は、恋愛中のときめき状態と同じ反応を示すそうです。
また、篠原教授は、昔のお年寄りが縁側などでする昔話を、皆が聴くことで、お年寄りは存在が認められたと感じて、コンプレックス解消になったのだろうと言っていました。
自分が受け入れてもらった、認められたと感じる言葉。
交流分析では、無条件のポジティブ・ストロークと言いますが、この効果が実験的にも証明されたと言えそうですね。