ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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ワールド・カフェ

今回は少しウンチクです。

人間は、整理したがる生き物だそうです。
構造のないものに対して構造を与えようとするのです。

特に、「時間」に対しては敏感です。
時間というものは、ずっと経過しているだけですが、古来、ある人は月の動きを
もとに区切り、ある人は太陽を基準に区切り、日や月や年という概念を作りました。

他にも色々なモノサシで時間を区分して暮らしているのですが、そんなモノサシの
ひとつとして、「人との触れ合いの度合」で時間を使い分けているという考え方が
あります。それが『時間の構造化』理論です。

時間の構造化には次の6つの方法があります。

・ひきこもり
・儀式(あいさつ)
・社交(雑談・気晴らし)
・活動(仕事)
・ゲーム
・親密さ

ここでは詳しい説明はしませんが、要するに人は触れ合いを求めて、触れ合わない
レベルから、心から親しく触れ合うレベルまで、時間を区分しているのです。


先日開催した「場づくり勉強会 シーズン2」では、ワールド・カフェというスタ
イルで、職場のコミュニケーションについてあれこれ話し合いました。

いくつかの問題状況が提起されました。
そこで思い出したのが、上記の『時間の構造化』理論です。
「触れ合い」と「コミュニケーション」は、ニアリーイコールですからね。

この理論では、「人は親密を求めるが、人間関係というものは一気に親密のレベル
には行けない。儀式から順に過程をふまなければならない」と考えます。

とすると、コミュニケーションに問題を抱えた職場では、一気によい状況にしよう
としても、そうはならないのですね。
あいさつや雑談といった、さりげないコミュニケーションを増やしていくのがよい
のでしょうね。


ひとつ興味深いことがありました。
実は、ワールド・カフェというスタイルは、雑談の形式を重ねていきながら、その
場のたくさんの人と話し合う手法です。
話し合いの構造化とでも言いましょうか。

この手法だと、雑談から始めて一気にかなり深い話まで行けるのです。
親密に近い関係にもなりうるように思えました。

こうした新しい手法が開発されてくる背景には、人間についての研究が進んできて
いるのでしょうね。


           …心に届け!コミュニケーションNo.21よりa0021775_8424936.jpg
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by 50TEMPEST | 2008-09-22 08:13 | 他に書いた記事

感動が伝わる

オリンピック見てますか?

私はけっこう感動屋で、テレビの前で涙をふくことも多いのです。

昨夜までの時点で、私の感動ベストスリーの第3位は男子100メートル決勝。
決勝を「流して」走るなんて見たことない。それでもぶっちぎり。
ボルト選手にはあきれたというか、開いた口がふさがりませんでした。

第2位は女子棒高跳び。美人でナイスバディ。イシンバエワ選手はカッコいい
ですよね。何回も経験している世界記録更新であっても、表彰式ではやっぱり
ウルウルしてましたね。

第1位は、女子ソフトボールの優勝です。
チームはもちろんですが、それよりも、勝った瞬間の宇津木妙子前監督(解説)
の金切り声が最高でした。

これまでの歴史を作り、でも金には届かずにきたのです。
その思いは、いかばかりだったでしょうか。
いつもサングラスの、冷静そうなユニフォーム姿との落差も意外でした。

感動って、ノンバーバルなところから伝わるんですね。



                …心に届け!コミュニケーションNo.20より
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by 50TEMPEST | 2008-09-01 08:11 | 他に書いた記事

伝える・超える

【エピソード1】

先日初めてテレビ会議をしました。お客様にうかがったら、キーマンが東京と
大阪のそれぞれにいらっしゃったのです。
こちらの会社では、海外拠点ともよく会議をされるのだそうです。

空間を超える技術の進歩はすごいものですね。
大きな画面に映るテレビ電話は、私の子供の頃には、鉄腕アトムに出てくる
ような未来社会のシンボルでしたからね。

はじめは面食らいましたが、軽快に話せるものです。
画面の動きといい、音声といい、違和感はありませんでした。

後日、向こうの方と直接お会いする機会がありました。
テレビではアップでなかったせいもあり、ホントにその方?という微妙な感じ。

とっさに、「はじめまして」と挨拶しようか、どうしようか迷いました。
伝わらない部分もあるのですね。


【エピソード2】

某大学の市民講座に百人一首のクラスが開かれ、カミさんが参加しました。
そんなことから、先日百首全部、声を出して読んでみました。

あらためて感じたのは、平安の歌詠みたちが、実に豊かな言葉を駆使してニュ
アンスを伝えようとしているのだな、ということです。


なんとか助詞だの助動詞の活用だの、学生時代、古文はうっとうしかったです
ね。口語では使わない、たくさんの言葉と使い方の約束事…。

でもそれは、定型詩というスタイルの中で、何とか自分の想いを伝えようとする
努力との、背中合わせだったんだと思えたのです。


「定型詩にすることによって、想いは時間を超える」。
「短歌にするということは、非常に主観的な感情を、一度客観の網にくぐらせる
ということ」。
そんな主旨のことを、歌人の俵万智さんが言っています。

言葉は、それぞれ意味とニュアンスを持ちます。
そして詩は、その言葉を紡いで詩情(感情)を伝えようというものです。
確かに、定型詩だからこそ、私たちは平安人の心も共感できるのでしょう。

俵さんの言う、定型詩≒短歌化のプロセスとは、ニュアンスに注目しつつ、感情
を伝わりやすい言葉に置き換えるということでしょうか。

詩情は文字にしたとたん、意味だけが記録されるわけです。
感情も含めて、生きいきと再生可能なものにするには、言葉の選び方がポイント
になります。

そのとき、昔の言葉には、意味を持つ言葉だけでなく、情感の微妙さを伝える
役目の言葉たちもあったのです。
昔の歌詠みたちは、それらも駆使して、自分の詩情をできるだけ正確かつ他人
に共有可能な形で伝えようとしたのでしょう。

そうした努力があってはじめて、読み手側は、言葉をたどり重ね、自分自身の
持つ感性に照らして、あの時代の豊かな詩情を再生することができるのですね。



           …心に届け!コミュニケーションNo.19より
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by 50TEMPEST | 2008-08-15 08:15 | 他に書いた記事

電話の感覚に気づく

電話に関係する小ネタをいくつか。

【エピソード1】

電話をかけるには、電話をかけるコンセントレーションが必要だと思います。

電話を集中的にかけた経験というと、私の場合は採用活動で先生にアポイント
をとった時です。長く人事をやっていたので、春先には地方出張も含め、ご挨
拶まわりが多かったのです。

初めての先生には、やはり気を使います。
また出張の場合は、できるだけスムーズに多くの先生に会う必要があります。

その電話が採用シーズン幕開けの合図みたいな感じもありましたので、何とな
い重さも感じました。

アポ取りを始めるときは、まず雑務を片づけます。

それから情報収集にかかります。
学科の講座編成、先生の専門、学校への行き方、列車の時刻、OBなどなど。
ホームページやファイルを色々調べてから、いざ電話です。

そんな手順をふみながら、相手のことを頭に入れるとともに、気持ちを作って
いたように思います。


【エピソード2】

当セミナーでずっと講師をしてくださっている野島コーチから聞いたお話。

人が情報を受け取るのは、視覚・聴覚・体感覚のうちまずどこからなのか、人
ごとに優位な感覚があります。

ところでコーチはインターネット電話のスカイプを使う人が多いようです。
長時間、電話でコーチング・セッションを行うからです。

しかし、野島コーチの優位感覚は「聴覚」であるため、微妙な音の変調や寸断
が気になって、使えないのだそうです。なるほど。

ちなみに私は「体感覚」。
ヘッドセットが頭に乗る感じが嫌で、スカイプは使いたくありません。


【エピソード3】

仕事中にかかってくる電話には注意が必要です。
つい、やりかけの仕事に気が行ってしまい、話をちゃんと聴けないことがあり
ます。

特に今は、たいていの方の前にはパソコンの画面が立っていますから、それが
目に入ったりもしますね。

電話に集中するいい方法があります。

電話をとったら、まずメモ用の白い紙を前に置きます(私はA4の裏紙を)。
そして、少しの間、目を閉じるのです。

こちらがかけたときも同様。
コール音を聞きながら、ちょっと目を閉じます。

たったこれだけで集中力が変わりますよ。お試しあれ。


                   …心に届け!コミュニケーション No.18より
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by 50TEMPEST | 2008-07-17 08:03 | 他に書いた記事

物語を聴く

先日父が亡くなり、あれこれと手続きをしたのですが、不動産の相続登記を
頼んだ司法書士さんが、こんな話をしてくれました。

『 相続関係の依頼では、たいてい相続人である奥さんと仕事を進めるの
ですが、法手続きのこととて高齢の方にはむずかしく、なかなか理解してもら
えないことが多いのです。

書き方の不備だの、証明書類の不足だの、結局何度も奥さんのところに足を
運ぶことになります。

しかし、もっと困るのは、その都度奥さんから昔話を長々と聞かされること
なんです。
ビジネスライクにいかないのはわかりますが、毎回毎回、1時間も聞かされる
のは閉口ですよ。… 』

なるほど、開業している方は時間が料金ですからね。わかります。

一方、奥さんのほうの心理もわかります。

そういう方は、単に話し相手に飢えているだけでなく、さまざまなものが物語
の中の一部として整理されているのだろうと思います。
だから、不動産を事務的な「対象物」として切り分けて見ることができないの
ですね。

長い人生の中で、それをいつ手に入れたのか、どんな時代だったのか、どんな
苦労があったのか、手に入れたときどんな気持ちだったのか、などなど。

ひとつ手に取ることで、それにまつわるさまざまなことが思い出されてくるんで
しょう。


ところで、こうした高齢の方に限らず、人って実はだれもが物語を生きている
と思いませんか。

「自分はどんな人間か」語らせたら、誰でも何時間か語れるでしょう。
それは、幼少からの色々なエピソードを綴り合せて、自分を主人公とする大き
な人生物語を作っているわけですね。

そして、その文脈に沿って現実を解釈し、日々の行動を選択しています。
「自分がどんな人間か」が決まれば、どんな行動をするべきかが決まってくる
からです。

たとえば、つらい事件に何度も遭遇したとしましょう。
ある人は、苦しみばかり続くと悲観し、自分の不運な人生を呪って引きこもる
かもしれません。
しかし、別のある人は、明けない夜はない、次はきっといいことがあるだろう
と考え、前進するかもしれませんね。

ある出来事があったとき、事実はひとつですが、どの面を見るか、どう解釈す
るかで、出来事の意味はまるで変わってくるのです。

過去をふりかえるにしても、仮に2人の人がまったく同じ経験をしたとして、
ひとりは、あのことがあったから自分は今もこんな始末だ、と嘆き、
ひとりは、あのことがあったから今の自分があるのだ、と感謝するでしょう。

こう考えてくると、誇りも悩みも、その人の物語によって生まれると言えそう
です。
物語こそアイデンティティなのかもしれません。


人の話を「聴く」ことがコミュニケーションの第一歩だ、とはよく言われること
です。
「聴く」ことは、その人を承認し受け入れることだからです。

しかし、「聴く」というのは本当にむずかしい。
カウンセリングのトレーニングをしてきて、つくづく思います。

話の内容もさることながら、その裏にある、その人なりの物語的文脈を受け止め
ようとして聴くこと。
もしかしたら、そのあたりが、よい聴き方のヒントになるのかもしれませんね。


             …… 心に届け!コミュニケーション No.17 より
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by 50TEMPEST | 2008-05-31 17:59 | 他に書いた記事

やったことは、わかる

今年もあちこちで新人研修が行われたことと思います。
今回は新人研修を考えてみましょう。

もう30年以上も前のことですが、私が新人の時に受けた研修は、自衛隊の
体験入隊と合宿研修と座学研修でした。

おそろしいもので、自衛隊でのあれこれ、合宿でのあれこれ、今でも覚えて
います。自衛隊で教わった「もやい結び」なんか、まだできるんですよ。
身体を動かして学んだことは、身につくものですね。

それにひきかえ座学のほうは、丸1ヶ月もの間、色々講義されたのに、覚えて
いるのはふたつだけ。

A役員が教えてくれた熱力学クイズ(空調工事の会社だったもので)と、
B役員が黒板いっぱいに書いた「逃げられぬ」という言葉(つまり、男たる者
仕事からは逃げられない。腰をすえて取り組んでこそ道は開けるという意味)
だけです。


・聞いたことは、忘れる。
・見たことは、思い出せる(覚える)。
・やったことは、わかる(理解できる)。

研修関係者にこんな言葉があります。老子の言葉だそうですが(?)。
読者の皆さんも自分が教わったことを思い出してみてください。
この言葉のとおりですよね。


さて、皆さんの会社の新人研修では、「相手は何も知らない」という考えが、
暗黙の前提になってはいませんか?

そこから、「上から目線」のアドバイス(実はお説教)や、「あれもこれも
教えてあげたい」というテンコ盛りカリキュラムが生まれます。
これ、特に社内講師さんが陥りやすいトラップなんです。


私は、新人研修の本質は、学生生活からビジネス現場へという大きな階段の
手前に、補助の段を一段置くことだと考えています。

新人向けプログラムでは、以下の点を意識しています。
ア、何が欠けているのかを、新人さんに自分自身で気づいてもらう。
イ、自分たちが知っていることもたくさんあるのだと、気づいてもらう。
ウ、知らないことは必要な時に周りの人から学べばよいのだと、知ってもらう。
エ、教えることは、基本になる事柄や、とらえ方・考え方に重点を置く。
オ、身体を動かす、話し合う、自分の経験に関連づける、などしてもらう。


少し、新人の傾向を考えてみましょう。

なぜか、最近の新人は、自分たちは何も知らないと思っているようです。
マナー、敬語、電話のかけかた、等々 …、知らないから不安だと。

どこかで、そのように仕込まれたみたいです。
謙虚というよりは、自信のなさが感じられて、気になります。

もちろん欠けている点はたくさんありますが、新人が研修に期待しているもの
は、どちらかといえば瑣末なことが多い気がします。


私は、本当に教えるべきことって、さほど多くはないと思っているのです。
それは、その人の「将来なりたいイメージ」にからみますし、今すでに何を
持っているかにも関わります。

私の若い頃とくらべれば、今の人はアルバイトなどを通して、実はたくさんの
ものを持っていると思います。

そのあたりを抜きに、ただ「あれもこれも」と画一的に詰め込んでも、頭から
あふれてしまうだけです。
また、「○○とは、こういうものだ」と知識の形でだけ教えたって、使えなけ
ればすぐ忘れてしまいます。


一方、最近の新人たちは、教えられ慣れている気がします。
つまり依存することが上手。
自分のことを「教えてもらう」立場と位置づけると、受身の姿勢が基本になって
しまいます。
これは企業として望ましくないことですよね。

現場は何が起こるかわかりません。
自分に欠けているものが何か、自分の頭で知った上で、自ら取りに行くという
行動が必要なはずです。
研修で与えられるものなど、どれだけやったところで、ほんのわずかなのです
から。


大事なのは、自分自身に対して、「これからやっていける」という肯定的な
イメージを持ってもらうことだと思います。

自分を信じられて、身の処し方さえ知っていれば、細々とした「知らないこと」
など何とでもなるのですからね。


                 心に届け!コミュニケーション No.16 より
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by 50TEMPEST | 2008-05-01 07:58 | 他に書いた記事

採用面接

この季節は、リクルートシーズンです。
あちこちで面接試験が行われていることでしょうね。

私の面接の思い出を少し。
最終面接で、恐そうな面接官が聞いてきました。

面  成績は何番?
私  (こんな質問は初めてで、すっかり面食らいました)
   あの・・・、順位は発表されていませんので、わかりません。

面  だいたいどのへん?
私  まあ、真ん中やや上ぐらいじゃないかと思います。

面  あんまり勉強しなかったのね?
私  普通にはしてきたつもりですが・・・。
   法科ですから、図書館にこもって司法試験の勉強をしてる者もいました
   が、私はサークルもやりたかったんです。
   おかげで色々な経験が、 (まで言ったところで)

面  落語がおもしろかったということね。
私  ・・・、まあ・・・、そうです。
   (で、ものの数分でおしまい)


これをお読みの皆さんが、もし受験者だったらどう感じますか?

成績を聞く。最後まで話させない。予見を持って接する。
物の本にはNGとされていることばかりですね。

私は、話をさえぎって断定的なことを言われたことで、とても嫌な気がしまし
た。

30年以上も前の話ですが、今だって、こんな調子の面接官は珍しくないんじゃ
ありませんか。

結局、日頃のコミュニケーションスタイルが顔を出してしまうのですね。


その後、私自身が面接官をやるようになったときは、とにかく相手に話させる
ことを心がけました。

学生さんはせっかく準備してきているのだし、落ちたとしても、ベストを尽く
した感触があれば納得できるでしょう。
何と言っても、将来、お客さんになる可能性もありますからね。

ただし、面接を通して、話そのものをちゃんと聴いていたかとなると少し違い
ます。話そのものというよりは、話す態度などを見ていた気がします。


さて、面接の大事な目的は、「採るべき人を採る」ことです。
その点で、冒頭でご紹介した面接官のやり方は、はなはだ問題ありです。

では、私のほうはどうだったか。

実は、たいした違いはなかったのかもしれない、と思っているのです。
相手が言おうとしていることを、しっかり汲み取れてはいなかったように思う
からです。

そう考えるようになったのは、近頃カウンセリングのトレーニングをしている
せいなのですが。


そして、忘れられがちですが、面接にはもうひとつ目的があります。

それは「採るべきでない人を採らない」ことです。
こちらのほうが大事な場合もあります。

ちなみに、この面接で、私は内定をいただきました。

だからというわけではありませんが、冒頭の面接官が、ひとつの経営判断とし
て、話の内容よりは自分の眼力と肌感覚でしっかり最終決定されていたのなら、
いちがいに否定はできないと思います。

コミュニケーションスキル的にはどうであれ、問題かどうかは、目的に照らし
て判断されるものですね。


                   …心に届け!コミュニケーョン NO.15より
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by 50TEMPEST | 2008-04-05 07:23 | 他に書いた記事

顔の上半分

このところ、風邪と花粉症の予防で、外ではマスクをしています。
あたたかいので、慣れると手放せませんね。

先日、地下鉄の改札を出ようとしたら声をかけられ、ふと見ると、数日前に
登壇の機会をいただいた研修先の部長さんでした。

やはりマスクをしていましたし、その方とは昨年、今年と2回お会いしただけ
なのです。「よくおわかりになりましたね」が挨拶になりました。


マスクをするようになり、顔の上半分が持つ「情報」についておもしろいなと
思っています。

実は、私は人の顔を見わける力があるようです。

たとえば街でタレントさんとすれ違い、地味な格好をしていてもすぐに気づく
のです。周囲の人を見ても、たいてい誰も気づいてはいません。

このとき、どこで見わけているかというと、とりあえず目つきのような気がしま
す。ただ、いちがいには言えないところもあります。

前に銀座の街角で、女優の余貴美子さんを見つけたときは、深い帽子にしっかり
サングラス。でもアゴと唇でわかりましたよ。

例によって、周りにいたたくさんの人、誰も気づいていません。
何を隠そう、私は彼女のファンなので、うれしかったですね。


昔から「目は口ほどに物を言い」と言います。

その意味のひとつは「隠しても目には心が表れるものだ」ということ。

少し前に「笑顔」のトレーニングをしたとき(講師という人種は色々やるんですよ)、
鏡を見ながら顔の下半分を隠してスマイルする、というのをやりましたよ。

これをお読みの皆さんも、ちょっとやってみてください。

では目だけで、笑っているように見えましたか、皆さん?

実は私、ちっとも笑って見えませんでした。

心のあり方が目におのずとにじみ出るのだとすれば、怖いですね。


私の場合、うんと若い頃は感情に動かされないことをよしとしている傾向があり
ました。

いつも冷静沈着、メタルフレームの眼鏡がキラリ、なんてのが当時めざしたイ
メージでしょうかね。

その頃を思えば、今はずいぶん柔らかくなったのですが、まだまだなんですね。

今、顔の上半分に感情がにじみ出るように、一所懸命心がけています。


            …心に届け!コミュニケーション NO.14より
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by 50TEMPEST | 2008-03-04 08:11 | 他に書いた記事

レモンのつぶやき 2008.1~2008.6

つぶやき 2008.1~2008.6

私の会社では社内データベースの社員紹介ページがブログ風に使われています。
毎月更新している自分の記事を記録としてここに転載します。

  ****************************

2008.2

●最近思うこと
今月は、自分で講師をする機会が5回もあり、てんてこまいです。

花粉か、鼻のムズムズも始まったので、無理をしないように、体力維持に努めています。

●今月のお薦め図書
「あなたの『最高』を引き出す方法」 アンソニー・ロビンズ

●今月の名言
私の世代の最大の発見は、
  人間は心の持ち方を変えることによって、
    人生をも変える事が出来るということだ。
                         ウィリアム・ジェームズ


2008.1

●最近思うこと
ふりかえると、昨年の学びのテーマは「キャリア」でした。

まずLBAにおいでになった何人かの方から、背景はそれぞれながら「キャリア」という言葉をお聞きしました。それをきっかけに、次第に自分も興味を持つようになりました。
小杉俊哉先生(慶應義塾大学教授、キャリア・ユニバーシティ・プラットフォーム社長)とお目にかかることができました。その方面では有名な方です。
とうとう春からキャリア・カウンセラー(CDA)の資格取得のための勉強を始めました。
1次、2次と、受験は12月までかかりました(実は2次試験は落ちたので、さらに春までかかることになりました)。

こうした過程をとおして、またたくさんの方と知り合うこともできました。


●今月のお薦め図書
「朗読 声の贈りもの」 松丸春生

※昨年の読破は123冊でした。
資格のテキストを繰り返し読むということもした上での、この量ですから、まあ自分なりに納得できると思っています。


●今月の名言
今後、人口は減るが、会社はなかなかつぶれないので、過当競争の時代になる。
その時、経営のキーワードは「差別化」だ。  未来工業 相談役 山田昭男氏(前社長)

ユニークな会社を作られたユニークな社長です。
差別化のためには、常識にとらわれない制度を作られます。
・報連相禁止
・定年70歳
・残業禁止
・産休3年
・年間休日140日
・執務時間8:30-16:45(あえて17:00でない)
・作業服なし   などなど。
徹底した「差別化」で話題を作ります。新聞ダネになると社員が誇りを持ち、元気になるという考え方だそうです。すごいです。

※上の講演を含め、昨年参加したセミナー、講演等は21回でした(定期的に参加している勉強会や、資格講座のスクーリング1ヶ月は除きます)。例年と、あまり変わりません。
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by 50TEMPEST | 2008-02-12 07:34 | 他に書いた記事

場って何だ?

先日『講師サミット2008』という催しがありました。セミナー講師や研修
講師など、講師と名のつく方が全国から333人集まるという大イベントです。

その中のシンポジウムで、発言者の堀 公俊さん(日本ファシリテーション協会
会長)から、「場はできるものであって、作るものではない」という趣旨の発言
がありました。

というわけで、今回は「場」について少し。

「場」と言う場合、単に人の集まった空間というのではなく、構成メンバーが
ある目的を共有して集まり、その中にエネルギーを抱えた空間とでも言いましょ
うか。
そして、場を作る技(ファシリテーション)は、会議や研修で主に使われます。


今「KY」なんて言葉が流行ります。「空気」と「場」はどう違うでしょうか。
「空気を読む」と使われる場合、「空気」には、そこに合わせるべきものとい
う受動的な感じがつきまといますよね。静的な感じもしませんか。

「場」も、わきまえるべきものであったりもします。
しかし「場」は、そこに話を持ち込む所だし、そうすると何かが生まれてくる
所ですね。とてもダイナミックな力を秘めたもの。

となれば、あえて場を作る(活性化する)意味は、そこにあると思います。


実は私は学生時代、落語研究会にいました。学生寄席の催しで、こんな経験が
あります。
前に出演する人が大きな声でにぎやかにやってくれると、後に出る人はとても
やりやすい。うまくなくていいから、明るい人がベストなんです。

お客さんがほぐれているかどうかは、ひとりで高座に上がって話していると、
身体で感じられます。これも、ひとつの「場」の感覚ですね。
ですから私は、「場」の温度のようなものには、けっこう昔から敏感でした。

そんな私でも、「場」を「どう作るか」にまで関心を持つようになったのは、
ほんの数年前。
特に、会議での技法があると知ったのは、『会議が絶対うまくいく法(マイケル
・ドイル)』という本に出会ったのがきっかけです。

ファシリテーションという言葉なり、場を作るという感覚は、まだまだ一般的
ではありません。多くの人に知ってほしいと思っています。


堀さんは、「場」は自分自身も含めての「場」なんです、ともおっしゃってい
ました。

意訳すると、こういうことではないでしょうか。
「場」に関わる者は、「場」を安易に操作の対象物として考えてはいけない。
多少の技を身につけたといっても傲慢になるな。

そういえばコーチングが普及するなかで、上司が技をふりまわすために質問が
詰問になったりするなんて弊害も言われますね。

ファシリテーションも、感情を持つ人間が相手であるだけに、使う人のあり方
に大きく関わりますからね。

ファシリテーションがコーチングのようにならないように、との警鐘として受け
止めようと思います。


                  …心に届け!コミュニケーション NO.13より
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by 50TEMPEST | 2008-02-04 07:51 | 他に書いた記事