ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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カテゴリ:コーチング,カウンセリング( 52 )

湯治場のグループカウンセリング

先日、カミさんと某温泉に行ってきました。
がんにも効くという、全国的に有名なところです。

私のほうは遊山旅です。
かなりの山奥であり、すばらしい紅葉を愛でつつ、音に聞く温泉を体験しました。

しかし、周囲の方たちは、そうではありません。
湯治です。
自炊しながら何日もそこで暮らすイメージの「湯治」ではありませんが、そこは現代風の湯治宿なのです。

私のような1泊だけというのは、まあ場違いと言ってもよく、聞こえてくる声は、
「私は11泊です」
「私は4泊しかできないのです」
といった調子です。

皆さん、遠くから来られているご様子。
そして、経済的に許される限りは長くいるのです。
したがって、スタッフと客の間の会話もフランクですし、お客同士の顔なじみ感も濃い、他の旅館とはだいぶ違う空気が流れていました。

それが最も表れていたのは食事時です。
あっちでもこっちでも、談笑の輪ができています。

で、お話自体は闘病記が中心。
新しい人はおずおずと、古い人は明るく、話し合い、聴き合い・・・・。

自分と同じような人がいるんだな。
もっとすごい人がいるんだな。
・・・人毎に、受け止め方はさまざまでしょう。

何より、話すことだけでも救われると思います。
もちろん、何かよい情報を得られることだってあるかもしれません。

その様子は、グループカウンセリング状態と言えそうでした。

もっと驚かされたことがあります。
出発時の送迎バスの見送りです。

スタッフが並んで見送るというのは、よくあるシーン。
ここでは、お客の知り合いたちが見送ります。

元気でね。
がんばってね。

ふつうなら形式的に交わされるそうした言葉が、額面通りの意味で交わされる場面を、初めて見たかもしれません。
心を動かされる旅でした。
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by 50TEMPEST | 2012-11-01 12:37 | コーチング,カウンセリング

マーサーおばさん

現実療法の柿谷先生から、おもしろいお話を聞きました。

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マーサーおばさんは、小太りのおばさんです。
仕事を引退して、毎日、朝の紅茶、午後の紅茶を楽しみながら、毎日暮らしています。

ある日マーサーおばさんは、散歩の途中、小川のほとりで金貨が一杯は入った壺を拾いました。
「おやおや、この歳で、私も金もちになったもんだよ」と喜びました。

襟巻をしばり、壺を引きずって歩きました。
途中、一休みしてみると、それは銀貨になっていました。
マーサーおばさんは、
「おや、そうだったのかい。金貨だと思ったら、銀貨だったんだね。
まあ、これでも毎日お腹いっぱい美味しいものが食べれるから、ちょうどいいわ」と喜びました。
 
しばらく壺を引きずって歩きました。
また途中、一休みしてみると、それは鉄くずになっていました。
マーサーおばさんは、
「おや、そうだったのかい。銀貨だと思ったら、鉄だったんだね。
まあ、これで盗まれる心配がなくなったから、ちょうどいいわ」と喜びました。

しばらく壺を引きずって歩きました。
また途中、一休みしてみると、それは石に変わっていました。
マーサーおばさんは、
「おや、そうだったのかい。鉄だと思ったら、石だったんだね。
生垣の扉がバタバタするのを抑えるのに、ちょうどよさそうだわ」と喜びました。

しばらく壺を引きずって、家に帰りつくと、石だと思っていたものは、笑い声とともにパッと消えてしまいました。
いたずらお化けだったのです。

マーサーおばさんは、「おや、そうだったのかい。いたずらお化けだったんだね。
アッハハハハ、この歳になって、いたずらお化けと出会えたなんてね」と喜びました。

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人生には、色々なことが起こります。
変えられないこともたくさんありますね。

その現実を変えよう、変えようとするのも生き方です。
これはなかなか大変です。

苦しみ、痛み、挫折、落ち込み・・・。
うまくいかないと、他人を責めたり、運命を呪ったりしたくなります。

また、そのことに影響されまいと、力を入れてがんばるのも生き方です。

マーサーおばさんのように、変えられることと変えられないことを見極め、変えられないものは、それをそのまま受け入れて、柔軟な対応ができたら・・・。

ずっと楽に人生になることでしょう。
それもまた、生き方ですよね。
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by 50tempest | 2012-05-04 10:45 | コーチング,カウンセリング

目的と目標を簡単に理解する

目的と目標って、よく勘違いして使われますね。

それぞれどんなものと聞かれると、意外に答えられないものです。
私自身も、いい年になるまで、うまく説明できませんでした。

「もしドラ」では、甲子園に行くことは目標であって目的ではない、では目的は何なのだろうと考えることから、いろいろなことが起こってきます。
クラウゼビッツは、ナポレオン軍は目標であって、目的はパリだと言ったそうです。

こんな説明はどうでしょう。

ある女性がダイエットを考えたとします。
何のためにするのでしょう。

彼氏をつかまえるため?
イメージを上げて、ビジネスに成功するため?

つまり、これが目的であり、それが達成されたイメージが未来予想図(ビジョン)ですね。
素敵な彼氏と幸せな結婚をしているイメージや、さっそうと活躍しているイメージです。

では、そのためにどうするか。

最終的に〇キロになるぞと、最終目標を決めますね。
そこへの一歩として、1ヶ月後に〇キロ減量していると決めます。

では、そのために何をする?
方法、つまり山への登り方は色々あります。

食事の見直し?
酒量のセーブ?
ジム通い?
毎日のウォーク?

こんな感じで考えると、わかりやすいでしょう。
このあたりをちゃんと説明せずに、さあ仕事の目標を立てなさいとなるので、妥当な目標が作れなかったりするのです。
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by 50TEMPEST | 2011-12-08 08:06 | コーチング,カウンセリング

人生という旅・駅で

旅に出るとします。

若いので、これから起こるであろう色々なことは知りません。
乗り越えるために役立つ知識や能力も、あまりありません。

どこに行きましょう。
まずは駅に行きます。

最初から目的地をはっきり決めている人、決めていない人。

あの新幹線に乗ればいいのだと知っていて、もう乗りこんだ人がいます。

目的地は知っていても、どれに乗ればいいのか知らず、うろうろしている人もいます。
「のぞみ」の人、「ひかり」の人、「こだま」の人。
普通の特急に乗った人もいます。

目的地を、まだはっきりとは決めていない人もいます。
まずは、そっち方面に向かう列車に乗りましょうか、たとえば西の方。

まるで決めていない人もいます。
とりあえず来た列車に乗り込みます。

生きたい方向はあるのだけれど、新幹線は買えないしなと自分で決めて、各駅停車に乗った人。
お金はないのに、途中で稼ごうと、高い列車に乗ってしまった人。
親が、しっかり終着点までの切符を持たせてくれた人。
近郊だけを走る電車に乗った人も。

春、旅が始まります。
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by 50TEMPEST | 2011-11-15 10:23 | コーチング,カウンセリング

ふたつのマインドセット

人の心には、ふたりの人が住んでいます。

◎変化を楽しめるAさん
・努力すれば自分は変われると思う
・物事に挑戦して、よくなりたい 
・どうすれば解決できるか考えてみる・・・課題挑戦
・失敗してもともと、自分としてそこから学びが得られればよいのだ

◎変化を恐れるBさん 
・努力しても自分は変われないと思う
・できるだけ自分をよく見せたい 
・ダメな自分と思われたくないから難しいことには挑戦したくない・・・自己防衛
・失敗は他人の評価を失う大変なこと

これは、キャロル・ドゥエックが述べた成長的マインドセットと固定的マインドセットというモデルです。
誰の中にもふたりの人が住んでいて、どちらかが元気なのだと思います。

こうしたマインドセットは、育つ過程で、親の関わりなどでできあがります。
ですから、そのマインドセットが生まれてきたことに、本人の責任はありません。

しかし、ある年齢以降、AさんとBさんのどちらを元気にするかについては、本人の責任でしょう。

Aさん、Bさん、どちらが成功に近いでしょうか。
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by 50TEMPEST | 2011-10-28 21:53 | コーチング,カウンセリング

キャリアカウンセリングとは 4

キャリアカウンセリングとは何か、考えています。


キャリアに詳しい友人が、興味深いことを教えてくれました。
学生さんにカウンセリングをするのに、ロボットを使ったところ、人間がやるより成績がよかったという研究があるそうです。

どんなロボットなのかなど、詳しくはわかりません。
そのうちに公になると、話題になるかもしれませんね。

聞いた仲間たちは、驚きました。
「カウンセリングの訓練は何だったんだ?」

ひとしきり、そんな声が上がった後、落ち着いてみると、案外「いけるかも」と思えてきました。

今の学生さんは、機械と遊ぶのに慣れています。
逆に、人間と関係を作るのに、少し壁がありそうです。
まずその一歩があるでしょう。

それでなくても、デリケートな話をしていいと思うまでに、少し時間がかかるものです。
その点、相手が機械なら、気楽に言えそうにも思えます。

前に、仏像との対話がセルフカウンセリングだと書きました。
そこから考えても、それなりの風貌のロボットなら、人間と仏像の中間程度には、働くのかもしれません。


カウンセリングの本質が、自分の中の整理だとすれば、そのカタチを作ってくれさえすればよいとも言えます。
ロボットが、それなりにあいづちを打ってくれ、それなりに話を繰り返すとかしてくれたら、それなりに整理は進むでしょう。

要は「話す」ことに意味があるのですから。

メンタルのように、こみいった話はダメでしょうし、キャリアでも、具体的なアドバイスはむずかしいかもしれませんが、健常な学生さんの職業選択程度はできるかも。
このように考えてくると、ほんとうに近い将来、それが普通になりそうに思えてきませんか。



キャリアカウンセリングとは 3
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by 50TEMPEST | 2011-10-17 07:56 | コーチング,カウンセリング

目標の持つ力

ワールドカップで、

2勝以上と言っていて、ひとつも勝てずにまた1分けだけのラグビー代表


サッカーでは、

ベスト4を目標にして、ベスト8になった男子代表

優勝を目標にして、優勝してしまった女子代表


そういえば、本田圭佑は、言っていた
「(目標のベスト4について)実現しようとするかどうかが大事。僕自身は優勝目指す!」


目標をどこに据えるかで、違いは大きく出てきてしまうのですね

もちろん、目標と言うには、それなりの感触が必要なのはわかります
お気楽に言えばよい、というものでないのは確か


目標を一番高いところにおけないなら、
その目標の向こうにあるものをイメージできるといい

「次に優勝するための、今回ベスト4」とか
世界にはばたいて、メジャーで活躍している自分の姿とかでも
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by 50TEMPEST | 2011-10-06 10:21 | コーチング,カウンセリング

日本心理医療諸学会連合(UPM)第24回大会で

今日、日本心理医療諸学会連合の大会に、はじめて参加しました。

症例検討会として、ひとりの心療内科的な症例を、各学会の代表がコメントするという企画がありました。

・認知行動療法の立場から
・交流分析の立場から
・自律訓練法の立場から
・精神科医の立場から

各派の対応の違いが浮き彫りになり、とても興味深く聞きました。

私の専門が交流分析だからと肩を持つわけではありませんが、交流分析代表、花岡啓子先生のプレゼン内容がすばらしかった。

交流分析の各理論からの見立てを、それぞれ関連付けて述べられましたが、実にスッキリ、患者さんのプロフィールと対応法が描き出されました。


交流分析の7つの理論は、一見バラバラの感じなので、私のようなノンクリニカル育ちは、それを統合して考えることに弱くなりがち。

あらためて、実践的に考えることの重要性を意識しました。
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by 50TEMPEST | 2011-08-07 23:32 | コーチング,カウンセリング

ストレスとそのほぐし方がカギ

どうしてこんなにメンタルヘルスの調子を崩す方が多いのか。
原因探求だけがアプローチではありませんが、私なりの仮説を考えてみます。

要は、生活の変化に、人間が追いつけていないのだと思います。


生活時間帯が、夜更かしになりました。
太陽とともに目覚め、太陽とともに眠るのが、動物としの本来の生き方でしょう。

夜更かしの分、何をしているかというと、ゆったり過ごすというよりは、刺激の中にいます。
光、音、娯楽。刺激はどんどん強さを求めます。


頭脳労働が中心になりました。
肉体を大きく動かしてするのが、もともとの仕事です。

コンピュータのおかげで、昔は考えられないほどのたくさんのことを一気にしています。
クリック一発で、とんでもないことが起こりうるのです。

時間効率が求められます。
交通も正確です。それを使い、すき間を縫って行動し、人に会い、・・・。

同時にたくさんの皿を回すというサーカス芸がありますが、皆あれをやっているようなもの。
その間で、対面のコミュニケーションをするのですから、なかなか心は通わない。


もうひとつ、大事なことは、孤立化が進んだということもあるはずです。
都市化して、自由にはなった半面、助けは少ない。

昔なら、いろいろなことにもらえた、親や老人の経験智がもらえない。
また、もらえる環境にいたとしても、変化が激しくて、その経験智が役立たないこと多い。

上記のような大きなストレスを、自分一人で切り抜けなければならないわけです。


そもそも昔の生き方で、自律神経のバランスがとれるようになっているのです。
自律神経は、交感神経と副交感神経のふたつのてんびんがバランスするようになっています。

昼に働くときは、戦い、獲物を得るのと同じですから、ストレスが多い。
したがって交感神経優位で身体が働く。

夜に休むときは、ストレスによる緊張をほぐす。
したがって副交感神経優位で身体が働く。それが本来。

今の生き方だと、緊張が多いわけですから、どうしても交感神経が優位になりすぎる。
身体に仕組まれた調整機能では、バランスがとりきれないのだと思います。


ストレスということでいえば、戦争中に生きのびることや、戦後の社会変化に対応することは、ずいぶん大きかったはずです。
しかし、今ほど自殺者が増えたという話は聞きません。

敵という存在、その後は新しい時代という夢が、戦う意識を強め、生物としてもともと持っていた生きる機能を高めたのでしょう。
生活時間帯の感覚はあまり変わらなかったし、コミュニティの互恵機能がささえてくれた面もあるはずです。


もう何十年もすれば、身体が対応してくるかもしれませんが、生物的なシステムはそう簡単にはできません。
となると、こまめに緊張をとり、または深いほぐしを、意識的にやっていく必要がある。

また、脳を使いすぎないことも必要だと思います。
あれこれ、くよくよ考え続けるのではなく、考える時と考えない時の切り替えをつけることです。

そして、そんな生き方ノウハウを、素養として身につけること。
たとえば、食べ物と栄養に関する素養のおかげで、病気は減り、寿命は延びたわけです。
同じように、ストレスとほぐし方についても、素養になっていけば、問題は解決していくはずだと思います。
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by 50TEMPEST | 2011-07-06 10:35 | コーチング,カウンセリング

キャリア目標へのたどり方

なりたい姿をイメージして、そこから逆算して積み上げていくという手法があります。
定番といえば定番です。

以前お会いしたAさんは、私同様、講師志望でした。

企業で大事なポストを勤めながら、その夢に向けて努力されていました。
Aさんのお話では、そう決めた時、必要なスキルなどを洗い出し、順次身に着けていっているとのことでした。

「見せましょうか」。
チラッと見せていただいたビジネス手帳には、たくさんのアイテムが書き出されていました。

ずいぶんロジカルな方なのだな、と思いました。
当時、私は講師として独立しかけていましたので、多少のアドバイスと情報を提供しました。


さて、2年ほどたって、Aさんにばったり会いました。
名刺を交換してみると、彼はまだ当時のお仕事のままでした。

あの夢を持ち続けていらっしゃるかどうかは、うかがいませんでした。
あんなにたくさん書き出してあったのを思い出したからです。

彼はもうそこそこの年齢です。
おそらくあれは、「飛ばないこと」を正当化する材料になっているのだろうと推測しました。


私の場合は、違う道をたどりました。
「いつか講師になりたい」と、モヤッと考えてからは、別に建設的には考えませんでした。

目の前に現れた選択肢に対して、積極的なほうを選んでいっただけです。
たとえば、コーチングのセミナーの存在を知り、マネジメントに役立つかもしれないと、興味にまかせて参加しました。

講師への道としては考えませんでしたが、それは講師業にずいぶん役に立っています。
そのほかにも、似たようなことがたくさんあります。

今にして思えば、夢につながる選択肢が、向こうから、時には別の顔をして寄ってきたように思えます。
結果的に、それらをチャンスにできたということでしょう。


私は独立するまでは、所属する会社の力を借りた形で、サラリーマンのまま講師をビジネスにしていました。
いきなり「飛んだ」のではありません。

そのような形を作る機会も、訪れるべくして訪れた感があります。
それをチャンスととらえて、社内提案したのです。

そして、数年後に訪れた独立の決断という機会も、同様です。
その時点では、もう「計画された偶然」理論は知っていましたが。


キャリア目標に到達するのに、きちんと積み上げていく道もあり、偶然を活用してたどる道もあります。
私としては、自分の経験から、後者の方がけっこう近道ですよと言いたいです。
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by 50TEMPEST | 2011-01-18 18:50 | コーチング,カウンセリング