ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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模範運転に思う

先日、乗用車の助手席に乗ってドライブすることがありました。

帰路、某宅配便のトラックが前を走っていました。
ご近所を走るやつではなく、大型の箱型のやつです。

すばらしい安全運転です。
速度といい、ハンドリングといい、模範的な安定した運転です。

それはいいのですが、こちらも家族を乗せて安全運転ですから、追い抜けません。
後をついて走っていると、前が見えません。

前に白い壁がある状態で、ずっと走っていると、さんざん走った後でもあり、次第に眠くなってきます。
助手席の気楽な私でさえそうなのですから、疲れているドライバーは大変です。

変な話ではありますが、模範運転、必ずしもすべてによい影響を与えているわけではない、むしろストレスの種になることもあるのだな、と思いました。

さて、組織の中では、自分の上にすばらしい上司がいるということがあります。
そんな人が上にいて差配していると、下の者としては、いろいろなものが見えなくなることがあります。

追い越せませんから、常に壁がそびえている感じが続きます。
次第にモチベーションが下がってくる、などということもありそうですね。

そんなことを考えているうちに、こちらのドライバーもついにじれて、適当なところで追い越しをかけました。
また広い視野が戻ってきたのでした。
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by 50tempest | 2012-11-26 07:41 | 見て聞いて考えた

氷山思考38 メンタルヘルスケア

まず上がとがった二等辺三角形を描いてください。その、上から1/4ぐらいのところに、底辺と平行に(つまり横に)波線を描いてください。三角形が水面上と水面下に区切られたことになりますね。

メンタルヘルスを考えます。

水面上は、うつのような病気を発症した方とします。
水面下には、病気未満の方から健康な方まで、ずっと裾野が広がるわけです。

はじめの頃、メンタルヘルスのテーマは、早期発見、早期対処でした。
もちろん何の病気でも、早期発見、早期対処は大事で、それが早く治ることにつながりますから。

たいていの病気は、患者が具合が悪いと申し出てきます。
また、一斉レントゲン検査などすれば、病気の人は見つかります。

けれども、メンタル不調は多くの場合、そうなりません。
そこで、見つける役目が上司たちに与えられます。

うつはこんな症状を呈するから、上司は部下たちをよく見ていて、早く見つけなさい。
そして医療に乗せなさい。

しかし、それは医者の発想です。
現場は、そう簡単ではありません。

あなたは病気だということは、色分けすること。
腐ったリンゴを箱から取り出すといったイメージがつきまといます。

本人は嫌がります。
何か言われた当人は、モチベーションが下がります。

そもそも見つけることは簡単ではありません。
人間は、一気にバタリとメンタル不調になるわけではありません。

水面上に顕在化した「病気」状態の下には、
なりかけ⇒やや不調⇒やや健康⇒とても健康と、裾野が広がります。

典型的な症状を呈するレベルで、もう早期発見ではないのです。
また、かなり具合が悪くなっていても、本人はがまんします。隠します。

そもそも、素人にはなかなかわからないのです。
言葉でいくら症状を聞いたとしても、それがそうだとは、言えるものではありません。

ですから、産業現場のメンタルヘルスのテーマは、早期発見よりは、予防でなければなりません。
結核を追放できたのは、一斉検診で早く見つけただけでなく、衛生環境、栄養、教養などが向上したこと、つまり健康状態がよくなったおかげなのです。

メンタルヘルスにつながるような環境要素を減らし、ストレス対処を身につけ、体力を上げていくこと。
健康を向上することで、水面のラインを上げていく、これこそが必要なことと考えています。
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by 50tempest | 2012-11-22 07:03 | 氷山思考

氷山思考37 営業活動

まず上がとがった二等辺三角形を描いてください。その、上から1/4ぐらいのところに、底辺と平行に(つまり横に)波線を描いてください。三角形が水面上と水面下に区切られたことになりますね。

営業活動をするとき、三角形をイメージすることがあります。
受注できたものが、水面上です。

受注できていないものは、水面下です。
裾野に近くなるほど、受注にはまだ遠いことになります。

しかし、どうなるかわからない程度の案件をたくさん持っているかどうかが、営業マンとしての力です。
また、仕事を楽しくするツボなのです。

「もしかしたら仕事になるかも」程度のネタを増やすには、好奇心旺盛でなければできません。
しかし、色々なことに関心を持って食いついていくことは、それ自身楽しいことなのです。

そして、そこに自分が持っているものをどう提供できるかと考えて、相手方に伝えていく。
それが「仕事を作っていく」感覚です。
この味を知ると、ほんとうに楽しくなります。


物件単価が小さいものを扱っている方は、案件数がたくさんないと話になりませんから、裾野から水面上にという、三角形で考えることは常識かもしれません。
しかし、私の育った建設業界では、必ずしもそうではありませんでした。

案件が、高額で少ないので、ひとりの担当者が持つ案件は数件です。
それを取るために、人脈やら何やら、いろいろさぐります。
技術的な提案もします。
1件あたりにかける時間が長いのです。

また営業は「行くべき先のリスト」が必要ですが、案件が少なくても、絡む人は多いので、そのリストは「ある」わけです。

数が少ないので、案件の三角形をイメージするほどではないのでしょうね。
また、先輩から、裾野レベルから受注の確度を上げていくのだ、とは教わらないようでした。

後に、私が異業種をやろうとしたとき、営業マンが必要だからと、既存の人に営業をやらそうとしたら、どう動けばよいか見当がつかないという事態がおきました。
私は、一口に「営業」とは言えないのだなと、学びました。
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by 50tempest | 2012-11-20 12:03 | 氷山思考

カレンダーを買いました

たまたま東急ハンズの近くを通ったので、カレンダーを入手しました。
ハンズのオリジナルで、月曜始まり、前の年の10月分からついています。

別に、あえてハンズのものでなければと選んだわけではありません。
月曜始まりの、書き込みのできる機能的なカレンダーがほしかったのです。

月曜始まり、どうしてこんなにも巷で入手しにくくなってしまったか。
昨年までは、100円均一レベルであったのです。
ダイソーとか、イオンの文具コーナーとか。

今年は、皆、日曜始まり。
これがグローバル化というものでしょうか。
外人さんだって、週の始めと終わりに休みがあるのではなく、週末に2日あると思っているでしょうに。

それと、どうしてこんなに高いのでしょう。
皆1000円以上。

好きなタレントの写真とか、きれいな風景とか、カラーの豪華版ならわかりますよ。
ただ枠になっていて書き込めるだけのものが、なぜ1000円以上もの値付けになるのか。

ハンズので1100円、なかには2000円近くのものも。
100円でできるじゃないか。

実は最近、『天地明察(冲方丁)』を読んだのです。
保科正之は、暦法を改定し、こよみを作る権利を握ることによって、巨額の財源を作り出そうとしていたという背景が描かれています。

国民各戸がひとつやふたつ、カレンダーを買うとしたら、確かに大変なマーケットが控えているのだなと、カレンダー売り場で考えてしまいました。
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by 50tempest | 2012-11-20 10:38 | 見て聞いて考えた

怪しい文書が届きました

先日、怪しい文書が届きました。

大阪の会社で、「日本〇〇〇ックシステム」名義です。
パンフや信託受益権の募集文書が入っています。

何か変なのです。
まず「~様方」とありながら、名宛人がありません。
パンフも垢抜けなくて、プロが作った感じではありません。

募集文書も、内容がピリッとしません。
何よりも、名義人からの、鏡の文書がついてません。
こうした権利のからむ文書は、ロジカルな、それなりの思考のできる人が担当するはずなのに。

音に聞く、高齢者にうまく持ちかけて、金を巻き上げようとする輩ではないかと疑われました。
そのうち電話がかかってくるぞと、カミさんと申し合わせていたところ、来ました、来ました。

電話をとったカミさんの話では、要するに「儲かる話に乗らないか」ということだったそうです。
利殖用マンションを買わないか、という電話が、ひところずいぶんあって閉口したものです。
雰囲気として、似た匂いがしたようです。

なるほど、こういうものなのか、と深くうなずいた次第。
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by 50tempest | 2012-11-13 16:02 | 見て聞いて考えた

宗初末氏を悼む

宗さんと初めてお会いしたのは、あるセミナーでした。
営業についてのセミナーで、講師が彼でした。

会社の組織再編で、当時、私は立場上、営業をしなければいけなくなりました。
それまで事務の仕事しかしたことはなく、どうしたものかと考え、たまたま見つけたそれに参加したのです。

「〇〇円を売り上げた」といったカリスマ的なふれこみとは逆に、いわゆる営業マンタイプでないような講師が登場して、私はホッとしました。
彼が、いわゆるバリバリの営業マンだったなら、こんな長いお付き合いにはならなかったでしょう。

30歳すぎてから営業になり、
「妻、子、家賃の三重苦を抱えて」
「何も知らずに西新宿の駅に降り立ち、それが私の営業としての第一歩でした」
といった苦労話に救われました。

こうやったら営業はうまくいくんですという話は、世にたくさんあります。
しかし、もともと営業がやりたくなくて、しかも中年になった自分です。
会社の本来の業態とは違う営業を模索し、何をどうすればよいか見えないという感覚の中で、「こんな一歩もあるのだ」という気づきは、自分の足を地につけてくれました。

以来、宗さんとのお付き合いは細く長く続きました。
彼は本来。研修の営業マンでしたから、研修を売りたかったでしょうが、そちらの線がまとまることはありませんでした。

しかし、後に私がセミナーを企画することになったとき、彼にお声をかけました。
職種転換で営業になった人や、営業がなかなかうまくいかない人が、小手先のスキルではなく、人間的な面から営業をとらえ直し、心の持ち方を整理するには、彼の話は最適だと思ったのです。

定年退職後、私とは、時々お会いして一杯やるようになりました。
待ち合わせは、いつも西新宿の交番の前でした。
思えば、西新宿は彼にとって、大きな意味を持つ街だったのかもしれません。

ふだんは一見物静かな印象ですが、酔えば、明るく大きな笑い声でした。

最近、私を淑徳大学エクステンションセンターにご紹介くださいました。
「私は営業ですから、つなぐのは大好きなんです」とおっしゃったこと、人として教えられました。

在職中から、セミナー活動をいろいろおやりでしたが、定年退職後は、それを生きがいにされておられたようです。
お好きなドラッカーの話とからめて、ご自分の生き方を語られました。

そのための場を得るのは、さすがにお上手でした。
この秋、くも膜下出血で倒れたときも、講師として登壇中だったと聞きました。

65歳の誕生日を前にしての死去。
まだまだお若いのに、残念です。
やりたい活動をしながらのご最後、せめてものことだったか、と推察します。

ありがとうございました。
いずれ、あの世でまたお目にかかりましょう。
感謝をこめて。
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by 50tempest | 2012-11-10 11:48 | 見て聞いて考えた

痴漢に会いやすい人

防犯の専門家によると、痴漢に会いやすい人というのがあるそうです。

 ・内股の人
 ・下向きの人

このタイプの人は、痴漢行為をしても、騒ぎ立てることができないのです。
攻撃に転ずるなど、もちろんできず、黙って耐えようとしてしまいます。

さて、交流分析的に見ると、それはこんな人と言えます。

 ・エゴグラムでは、ACが高くて、CPが低い。
 ・基本の立ち位置では、第2の立場ないし第4の立場。「I’m not OK」を持つ。

こういう人は、顔も、しばしば眉が八の字型だったりします。

心とカタチはつながっています。
どんな性格かは、外見にけっこうあらわれるのです。

こう考えてくると、痴漢を自ら引き寄せてしまっているとも言えそうです。
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by 50TEMPEST | 2012-11-09 10:39 | 日々の交流分析

氷山思考36 2007年問題はどうなった

まず上がとがった二等辺三角形を描いてください。その、上から1/4ぐらいのところに、底辺と平行に(つまり横に)波線を描いてください。三角形が水面上と水面下に区切られたことになりますね。

三角全体を組織にある知としましょう。
水面上になっている部分を形式知、水面下は暗黙知です。

2007年問題が言われた時、最大のテーマは定年で去る人の持っているものをどう受け継ぐかでした。

果たして、そのテーマはうまくいったのでしょうか。

近頃定年になった人は、高度成長期を支えてきた人と言っていいでしょう。
日本が、技術立国などと言われて元気になった時、その技術を生み出した人です。

また、手の技術から機械化へ、アナログからデジタルへ、という転換を経験してきた人です。
だから、どっちもわかる貴重な人です。

もう過去の技術として、切り捨てることのできる業界もあるかもしれませんが、私の育った建設業界などでは、ほんとうに貴重な財産です。

ただ、その知を継承するのは、簡単ではないかもしれません。
まず、見えるものにする必要があります。

氷山思考で言えば、水面を下げて、表に出た部分を大きくする作業と言えます。

あれから5年たちました。
再雇用などで、在籍を伸ばしたのはよいとして、その期間をちゃんと継承に充てられたのでしょうか。
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by 50tempest | 2012-11-07 20:15 | 氷山思考

湯治場のグループカウンセリング

先日、カミさんと某温泉に行ってきました。
がんにも効くという、全国的に有名なところです。

私のほうは遊山旅です。
かなりの山奥であり、すばらしい紅葉を愛でつつ、音に聞く温泉を体験しました。

しかし、周囲の方たちは、そうではありません。
湯治です。
自炊しながら何日もそこで暮らすイメージの「湯治」ではありませんが、そこは現代風の湯治宿なのです。

私のような1泊だけというのは、まあ場違いと言ってもよく、聞こえてくる声は、
「私は11泊です」
「私は4泊しかできないのです」
といった調子です。

皆さん、遠くから来られているご様子。
そして、経済的に許される限りは長くいるのです。
したがって、スタッフと客の間の会話もフランクですし、お客同士の顔なじみ感も濃い、他の旅館とはだいぶ違う空気が流れていました。

それが最も表れていたのは食事時です。
あっちでもこっちでも、談笑の輪ができています。

で、お話自体は闘病記が中心。
新しい人はおずおずと、古い人は明るく、話し合い、聴き合い・・・・。

自分と同じような人がいるんだな。
もっとすごい人がいるんだな。
・・・人毎に、受け止め方はさまざまでしょう。

何より、話すことだけでも救われると思います。
もちろん、何かよい情報を得られることだってあるかもしれません。

その様子は、グループカウンセリング状態と言えそうでした。

もっと驚かされたことがあります。
出発時の送迎バスの見送りです。

スタッフが並んで見送るというのは、よくあるシーン。
ここでは、お客の知り合いたちが見送ります。

元気でね。
がんばってね。

ふつうなら形式的に交わされるそうした言葉が、額面通りの意味で交わされる場面を、初めて見たかもしれません。
心を動かされる旅でした。
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by 50TEMPEST | 2012-11-01 12:37 | コーチング,カウンセリング