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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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コミュニケーションのすれ違い 2

◎コミュニケーションで男女の反応には違いがある

たとえば、男と女が口論したとき、心拍数は男のほうが早く上がるのだそうです。
ドラマでも、小説でも、口論し合うと、落ち着いて相手のスキを突くのは女のような気がします。

私の親たちは、よく言い合ってましたね。
そんな時は、いつも完全に母の勝ちでした。父は黙り込むだけ。
それを見て育ったので、私はカミさんとはやり合いませんけれど。


これは、家庭という場では、けっこう一般的な構図だと思います。
家族や家庭を守る一点で、妻のほうに理があることも多いでしょう。
夫がしてきた狩猟は、ゲーム性も高いので、家庭の外は広い意味で「遊ぶ」ところですから。

男は、忙しい時、疲れた時、つらい時、仕事で問題を抱えているとき、妻と積極的に話そうとしなくなります。
苦しさを、自分だけにとどめて、家庭に持ち込まずにおこうとするのです。

その心理は、人によってニュアンスはいろいろでしょう。
大事な者を、つらさに巻き込みたくない。
女は弱いものだから、自分の苦しみには役に立たない。
いつもどおりにいてくれるほうが、救われる。
男は弱みを見せてはいけない。

いずれにしろ、夫の口数が減った時は、何か抱えているのです。
夫というものは、苦しくても自分だけで何とかしようとする、また自分が家族の防壁になっているつもりの、かわいいところがあるのです。
妻族には、夫を大きな目で見てあげてほしいですね。

一方、妻のほうは、家庭内の感情のやりとりを濃くしたいので、ささいなことでも話したいのです。
夫が黙り込むと、何とかしたいと思います。

何ともできずに、自分を責めるようなことがあると、ストレスになります。
話さない相手に、途方にくれ、何のための夫婦なのだろう、などと考え始めます。


夫婦のコミュニケーション改善のためには、お互いが、つまらないことも含めて話すこと。
特に、夫のほうがフランクに何でも言えれば、それに超したことはありません。

とにかく、会話量をふやすことが大事です。
夫は弱みも見せたほうが、妻の母性を刺激して、むしろ結果はよいはずです。


妻の言うことなどに、夫は簡単に結論づけしないこと。
これも前に述べた、早くかたづけようとする習性から来るのですが、そうすると妻の感情を逆なでします。

求められない限り、アドバイスも「なし」です。
とにかく聴くこと。妻が感じていることを、同じ大きさ重さで感じようとするだけでいいのです。


男の習性として、つらいものがありますが、まあ慣れればできますよ。

我が家は、決して理想的なわけではありませんが、けっこう話す量は多いと思います。
たとえば、2人ともクイズのような「知識」が好きで、同じテレビ番組を見ながら、あれこれ言い合うことを楽しんでいます。

仕事のことを、家庭に持ち込まない点では、私も人後に落ちませんでした。
口で言わずに、家庭を導こうなんて、何となく考えていましたし。
今何とかなっているとしたら、気づかせてくれたカミさんのおかげと思っています。
by 50TEMPEST | 2010-08-05 12:22 | 男と女