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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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むかーし、あったんだどー 104 長屋

今はなくなったようなものから、今との変化を考えていきます。

ご近所に、何棟も小さな木造家屋が並んだひと区画があります。
まったく同じ造りで、手の込んだところはありません。
いかにも貸家といった風情です。

古くなって、もう数軒しか生活の様子は見えません。
前に広い道路ができて、お百姓さん?の地主が、現金収入を当て込んで建てたのでしょう。

昔は、こんな家があったものです。
「貸家の何軒か持って楽に暮らす」なんて言い方がありました。

こうした戸建て形式は高級なほうで、多くはひと棟で何戸かの長屋方式でした。

私の育ったのは、6軒長屋だったと思います。
いわゆるハモニカ長屋です。
私の親類の家はひと棟2軒でした。

落語には三軒長屋という噺がありますから、そんな建て方は昔から珍しくなかったのです。
典型的なのは、武家屋敷でしょうか。今でも、連なった建物が残っていたりします。
下級武士たちを住まわせる家屋としては、建築費が安く済んだのでしょう。

その後は、アパートという形に立体化しました。
今は賃貸マンションでしょうか。
いずれにしろ、土地という資産を持っている人が現金を生むための方法として、典型的な形です。

ひところ、資産用のワンルームマンションを買いませんか、という電話が多くて困りました。
断ると、すごんだり、嫌がらせを言ったり、しつこくかけてきたり、しました。

マンションはたくさんの戸数にできますから、1戸当たりの値段を下げ、サラリーマンにも買えるレベルにすることで成立するビジネスモデルだったわけです。

しかし、耐久性があるとはいえ、賃借人がコンスタントに永久に続くわけではありません。
長く住むと思わなければ、住み方も雑になります。トラブルも発生するでしょう。

ご近所の貸家と似たような状態になるのに、たいした違いはないとあらためて思いました。
やはり、土地持ちさんが、運用としてやるべきものだろうと思います。
by 50TEMPEST | 2011-03-04 10:23 | むかーし、あったんだどー