7月1日から、節電例ということで、いろいろ報道されています。
トラブルを乗り越えるのに、国民が知恵と努力を結集するのはけっこうなことです。
がまんとか、節約とか、マイナスの事に耐えることは、日本人はメンタリティとして好きみたいですね。
逆に、プラスのことに結集するのは、マイナスの時ほどモチベーションが高まらないように思います。
そもそもの電気に関しては、私は以下のように考えています。
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各地の原発の稼働は、当面確保しなければならない。
火力は炭素化合物をふやし、環境を悪化する方向に働くことを忘れてはいけない。
環境に負荷をかけないエネルギー調達は理想だが、今はまだ効率が悪すぎる。
代替エネルギー開発、伝導効率向上、消費側の省エネ化など、集中的に力を入れる必要がある。
定期点検後の再稼働は必要である。
自治体の首長がいろいろ難癖をつけるのは、お立場を理解はできるが、再稼働を前提にした議論でなければならない。
もちろん安全は確保されなければならない。
安全を確保しつつ再稼働するために、何を加えなければいけないか。
その基準の答は、福島第二、女川にある。
このふたつは、何百年に一度の津波に耐えたことを忘れてはいけない。
古い炉がいつまでも稼働している。
ただ、動いてきたという事実は、成熟を意味する面もある。
当面使うことを恐れる必要はない。
原子力をやめるにしろ、やめないにしろ、一定のラインを設けて、古い炉は廃炉することになる。
この計画は、マクロレベルではっきりしている。
これまでは、古い炉の更新の議論が、避けられる傾向にあった。
関心が高まったのは、悪くない。
原子力をやめるなら、新エネルギー関係の実用化の目処が、廃炉計画とリンクする必要がある。
やめないなら、それが更新計画になるだけ。
いずれにしろ、着々と進められなければならない。
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とにかく、今していることは当座の急場しのぎであり、何かを解決するものではないこと。
LEDの普及など、よい効果ももちろんありますが、大局的には、これで何かした気になっていてはいけないと思います。
原子力はやめることにしたが、代替エネルギーはまだここまでです、その差は何とか節約でしのぐしかありません、国民あげてがんばりましょう~節電の議論は、本来そんな形で出てくるべき話でありたい。
ただし、その場合は、国、産業、国民、ともども、かなり生き方自体を変えなくてはいけないような気がします。
「世界〇位の生産力」「GDP 〇位」などという価値観を放棄して、内需を主体にどう国民を養うか、かなり構造的な変化が必要だと思っています。
その決意ができるか・・・。