ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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仁左衛門の河内山

歌舞伎座の顔見世興行に行ってきました。
出し物は、「菊畑」、「吉田屋」、「河内山」の3本ですが、頂き物のチケットで平日なので、例によって最初の出し物は見られません。

お目当ては仁左衛門初役の「河内山」でした。さわやかな河内山ではありましたが、悪党ということではもうひとつ大きさと凄みがほしいかなと思いました。

むしろ左團次の高木小左衛門と梅玉の松江公がよかった。
左團次は、滑稽味からすれば北村大膳のほうをやりそうな感じもありますが、彼の本来持っている器の大きさが出て、りっぱな家老の貫禄を見せていました。
梅玉は何といっても、最後にゴタゴタを裁きに出てくる役や、さっそうとした殿様がぴったりなのですが、今回の松江出雲之守は少し違って、癇症な感じがよく出ていたのがしっくり感じられました。
二人とも、主役を引き立たせる型どおりの役と言えるのかも知れませんが、今回は人間味を感じさせ、芝居に厚みを出していました。

「吉田屋」は、私にとってはいつも「保名」と並ぶ居眠り幕なので何ということはありませんが、文化勲章の雀右衛門があの夕霧の衣装を着て動けることに、感動を覚えました。
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by 50TEMPEST | 2004-11-28 13:12 | 歌舞伎,オペラ