ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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ワルシャワ室内歌劇場のドン・ジョバンニ

先週末、ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場公演「ドン・ジョバンニ」を見ました。

もともと小劇場ということがあるのかもしれませんが、小味で品の良い、骨格のしっかりした演出だと思いました。
シンプルな舞台装置の中で、1人がアリアを歌うとき、他の歌手たちが陰の位置に引いたりする立ち位置の移動が、能や歌舞伎のような様式性を感じさせました。
アリアは大向こう受けはねらいませんが、歌を通しての演技力は感じさせました。
特にレポレッロを歌ったバリトンの達者な動き、ツェルリーナを歌ったソプラノの美しく澄んだ声が印象的でした。

アンコールでは「ブラーボ」の声がありませんでした。これはどう理解すればよいのでしょう。渋谷のお客様はレベルが高くてお眼鏡にかなわなかったのでしょうか。
そりゃスター歌手もいないし、全体に地味ではありましたが、悪くはなかったと思うのです。出し物もモーツァルトなんだし・・・。
オーチャードホールよりは、もう少し小さい小屋のほうが、個性が生きたのかもしれませんね。

海外の歌劇場の引越し公演が同時期に複数行なわれているのはすごいことではあります。でも何といっても高いですからね。この団体や、バーデン市立歌劇場のように、リーズナブルな料金で日本中を回ってくれる団体はとてもありがたいと思います。派手なだけがオペラではありませんから、手堅いものをきちんと見せてくれる団体には定期的に来てほしいものです。
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by 50TEMPEST | 2004-12-06 08:19 | 歌舞伎,オペラ