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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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あっちこっちと見て歩く・・・単身赴任を楽しむ4

平成3年から2年間、大阪で単身赴任しました。わずか2年間とはいえ、とても凝縮した時間であり、私の人生にとって収穫も多かったと思っています。シリーズで思い出をまとめます。
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●三都物語
大阪のいいところは、どこに行くにも便利だということです。大阪勤務と決まったとき、頭の隅で、よしあちこち見物できるぞと思ったのは確かです。知らない土地に来たら、何と言っても「見てあるき」が気晴らしの種です。
住まいが新大阪の近くでしたから、とにかく便利。京都でも奈良でも神戸でも1時間以内に行けます。趣味というほどではありませんが、一眼レフカメラを持ってあちこち出かけました。
どちらかといえば京都が多かった。祇園祭や、紅葉や、御所や、季節ごとに見るものには事欠きません。今も京都は大好きです。
ただ、今思えば、意気込んでいたほどには行かなかったなと思います。
もうひとつ、たとえば京都が好きな人なら、大阪勤務でも京都に住むという選択肢はあると思います。

●大阪のおもしろさ
どこに行くにも近いとはいえ遠出はやはりおっくうで、いつもとはいきません。
土曜日は、掃除と洗濯をして、ワイシャツのクリーニングを出しに行ったりするうちに半日たってしまうのです。それからブラッと出るのはたいてい大阪市内でした。
道頓堀、アメリカ村といった人寄り場所だけでなく、四天王寺といった歴史探訪もできました。戦前の古い建物も残っていました。
また何とない町並みや店で、ちょっとした発見をするのを楽しみました。これも今思えば、観光客として歩く感じよりも、生活感が快かったのかもしれません。
3月になるとお相撲さんを見かけるようになります。大阪の春はお相撲さんが運んでくるんだなと思ったことでした。

●仕事の途中にも見物
もう時効でしょうから白状しますが、仕事の途中にも色々見て歩きました。
営業部の事務セクションだったので、集金や官庁への書類提出が仕事にあります。会社にいても暇なので、自分で行くことにしたのですが、このときに時間を捻出して、ちょっと回り道をするのです。
古墳というものが、住宅と隣接しているのには驚きました。
仁徳天皇稜が確かに大きいことも見ました。でもすぐ隣は短大とラブホテルで、これも何だかなあと思いました。
岸和田のだんじりが遣り回しを見せる角も、テレビのシーンと重ね合わせて見ました。
一番印象深かったのは、どこかの丘からながめた春の奈良の山々です。日暮れて、霞がかかったような、低く続く山々。たたなづく大和しうるわし、この感じかなと、しばらくしばらく動けませんでした。

●ふだんも
ふだんもすぐ帰る必要はないので、よくルートをいろいろ変えて帰りました。
会社は梅田ですから、たとえば途中に駅前第1~4ビルというのがあります。これを順に探検するだけでも、けっこうワンダーランドです。古本屋さんや、古CD屋さんを見つけると「ビンゴ!」です。阪急梅田の駅周辺や茶屋町かいわいまでは探検し切らないうちに戻ってしまいました。
飲みに行かないので、はた目からは付き合いが悪かったかもしれませんが、けっこう飽きずに暮らしていました。楽しみさがしのアンテナを上げれば、いろいろ見つかるものです。

・・・続く
by 50TEMPEST | 2005-03-07 08:00 | 転勤プラス発想適応法