今、どこの会社でも多かれ少なかれ成果主義が導入されていますね。
ということは、ハッキリ言って、長くいるだけでは給料は上がっていかないのです。
昔は、年齢給とかいう部分が大きかった。
経験の長さで給料が増えていく仕組みです。
社員が結婚し、子供を作り、家を持ち、とだんだん家計にお金がかかるようになる。
だから社員でいる以上、その生計費の面倒を会社が見て、見返りとして会社に愛着を持ち長く働いてもらおうという仕組みもありました。
いずれにしろ、生活を安定することが仕事の能力アップやロイヤリティに役立つという考えがベースです。
ところが、世の中が厳しくなってくると、「なんだ、あのオッサンたちは、ろくな働きもしないで高給をもらっているぞ。オレたちのほうが、汗水流して数字をあげているのに」というわけで、若い方たちはこぞって成果主義を支持しました。
年齢や経験年数で増える給料項目を少なくし、もっと結果そのもので給料が決まるようにしたわけです。
ところが、日本経済そのものが元気でありませんし、つぶれる会社もたくさん出てくる。
となると、元気な会社でも、固定的な人件費はなるべく減らしてぜい肉のない体にし、いざという時のために蓄積しておこうと考えるところが主流になりました。
つまり、若い人の期待ほどには給料は上がらなくなったのです。
年齢や経験で増えていかなくなったことに加え、成果を出すのは大変になりましたし、また少しぐらいの成果を出すのは当たり前というわけです。
さて、そのことをとやこう言ってみても、しかたがありません。
給料を上げるためには、社内ランクが上がる必要があリます。
また、より成果を上げるためには、チャンスを得なければなりません。
そのためには、もし機会があるなら、それなりの立場を獲得しておく意味が、大いにあるのです。