会社の役割上の転機をきっかけに独立したと書きました。
おとなしくしていれば、ある程度計算できる人生が続き、新しい道に踏み出せば、道の人生となります。
当然、踏み出すことで失うものもあるわけです。
いろいろ天秤にかけて考えることになります。
あれもこれもと載せてみても、先々読めないことはたくさんあります。
何を天秤にかければいいのか。
そのあたりが、キャリアカウンセラーの勉強をしたおかげで、少し冷静に考えることができました。
A それまでの会社生活を続けて得られるもの
・月収、年収
・退職金(増える分)
・年金
・生活レベル(と若干の誇り)
・信用(特に経済的な)
・経済的な安定
B 独立で得られるもの
・自分ならではの仕事の意義
・ダイレクトな感触
・日々の刺激
・自由(特に時間的な)
・組織人としての負荷(特にストレス)の減
そのうえで、私はBを選んで飛ぶことができたわけです。
AとBとが、単純な裏返しの関係にあるわけではありませんが、いくつかは、それに近い感じがありそうですね。
会社生活には、経済的安定や身分的安定があるわけですが、その見返りとして、時間の不自由さやストレスがあります。
独立して「自由業」になれば、まさに時間は自由になるものの、自由にばかりしていては食べていかれません。
しかし、人生とは「与えられた時間」だとするならば、もともと自由な時間をどれだけお金に換えるか、また別のことに充てるかの問題です。
独立して、安定的収入が失われたとしても、ゼロになるわけではないし、失う分に見合う何かが得られるはずだと考えました。
考えを拡げるなら、勤め続けても、会社がなくなってしまうとか、解雇されてしまうとかの可能性もあるわけです。
また、独立後に始めた何かが当たって、ウハウハお金が入ってくる可能性だってなくはありません。
ただ、そんなことまで考えに入れてしまっては、何も決められなくなるのです。
結果として、私は今、時間的にさほど忙しくしているわけではなく、自由な時間として得られた分は、ネタ作り、先への仕込み、妻との共有、母との共有、好きなものを楽しむといったことに、自分で決めて使えていて、とても幸せを感じているというわけです。