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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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「女系家族」と交流分析

我が家では連ドラはめったに見ないのですが、カミさんが珍しく「女系家族」を見ていたので、私も後のほうの何回かをしっかり見ました。

交流分析でいう「人生脚本」を見て取ることができたのは収穫でした。原作は大阪堂島が舞台なので、関西人と、そのお金に関する感覚といった要素もからんで複雑になるところ、今回のテレビではそんな要素が除かれていたので、骨格が見えてそんな見方ができたということでしょう。

4代続いた女系家族、娘に婿養子をとって家を継ぐスタイルを続けてきた家族で、死んだ父親が起こした反乱というお話です。
矢島家の三人娘は、互いに争いながらも家を守ることを自分の生きがいとしています。出戻りの長女藤代は総領娘として君臨しようとし、店を継いだ次女千寿も自分こそ家を守るのだと懸命になります。無関心だった三女雛子も、父親の愛人文乃という抵抗勢力が現れると家を守る側に立って参戦します。このへんが我欲とからんで複雑になるのですが、皆、自分個人としての人生というより、自分の人生を家と不可分に考えているのですね。

小さいときは父親と仲良く遊んでいた娘たちが、あるときから父親を見下す態度になっていくというシーンが出てきます。それは祖母(姑)や母親が、婿である父親に対して使用人同然に扱う態度をとる(婿にしてもらってありがたいと思えという調子)ため、娘たちもそれを自分の生き方のプログラムとして取り込んでいったわけです。そして、そういうことが代々、繰り返し受け渡されたのです。

子供は、生き方について親から有形無形のメッセージを受け取って、無意識に自分の生き方を決めます。これを「人生脚本」といいます。いったん脚本ができると、以降はそれを強化確認しながらたどっていくような人生を送ります。

このドラマでの、家は守るべきものだ、自分は女だからこの家を支えるのだ、といったことは、彼女たちにとって頭で価値判断を行った帰結なのではなく、当然にそうあるべきことなのです。このドラマは、まさに「人生脚本」がどう作られていくかを典型的な形で見せる教科書といえそうです。

終わりのほうで、文乃が藤代に言うせりふ「そんな人生で、藤代様はお幸せでしたか」が印象的でした。


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by 50TEMPEST | 2005-09-21 17:31 | 日々の交流分析