『センス・オブ・ワンダー』 レイチェル・カーソン
「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。
もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。
この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。」
私の朗読の師匠が最近やった幼稚園での公演で、子どもたちが驚きの集中力を見せたそうです。まったく子どもの感性というものは、すばらしいと思います。
今大人たちは、子どもに何をしてやっているだろうか。レイチェルの言うように、たとえ都会に住んでいたとしても、身の回りのちょっとした自然からワンダーを見つけ出すことは、決してむずかしくはないのに。
雪があそんでるよ
雪はね、どこにおりようかって考えてるんだよ
あそこに行こう、あそこに行こうって、おりて来るんだよ
私の娘は、4歳になったばかりの頃、雪の日にこんなことを話してくれました。子どもは詩人です。大人は教えてやるものという観念をちょっと忘れて、子どもの持つ高感度アンテナを借りれば、いっしょに学べることがたくさんありそうです。日ごろ忘れていた本来の自分をも少しは思い出すかもしれませんね。
「センス・オブ・ワンダー」にて癒されたし
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