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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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ZY氏の場合 ・・・交流分析的仮説

●ZY氏の生い立ち
ZY氏はバレーボールのアスリートです。金メダリストの娘として生まれた彼女は、母親を取り巻くメダリストたちと触れ合うなかで、自分もそのスポーツでメダリストになることを決意しました。中学では全国優勝しながら、決して強くない高校にはいりました。そこの監督になった母親の薫陶もあり、努力して強くなりました。実業団入りを期待されながら、今度は普通の大学にはいり、6部最下位だったチームを2部優勝にまで引き上げました。しかし、全日本には選ばれなかったため、外国のナショナルチームに入る道を選びました。またまた苦労の末、オリンピックにも2回出場し、メダリストになりました。
●ZY氏の人生脚本
禁止令:子どもであるな、近づくな、成功するな
ドライバー:一生懸命やれ、強くあれ
彼女の人生の目的は、強い母親に追いつくことです。
母親はオリンピックで日本中を感動させたチームのメンバーでした。その後外国に渡り、結婚して彼女をもうけましたが、彼女が幼い頃、彼女を連れて帰国しました。
彼女は母親の苦労する姿を見て育ち、自分はハーフであることでいじめを受けましたが、気丈な祖母にも励まされて、親に苦労をかけまいと決心しました。そして、苦労しても泣かない強い人になること、何事にも一生懸命努力することを生き方にしました。
彼女は、ある位置を獲得すると、なぜかそれを捨ててまたやり直しの道を選んでしまいます。とんとん拍子に成功すると、母親の生き方から離れてしまうような気持ちがしたのかもしれません。母親のほうも、何と娘が入学を決めた高校の監督に就任してしまいました。努力に努力を重ねることは、やはり母親が求める姿であり、つまりは彼女が母親の愛情を得る道なのです。
普通の大学チームを毎シーズン優勝させ、上のリーグに引き上げていくなどということは神業です。プレイヤーとしての能力だけでなく、リーダーシップも一通りではありません。しかし、そんなに努力したのに、日本協会は全日本に選びませんでした。
失望した彼女に、自分が外国籍も持っていること、そっちで選ばれる道もあることを母親は気づかせてくれます。彼女は、実力主義のその国のトライアウトに挑戦し、なんと代表の座をつかんでしまいます。金メダリストにこそなれませんでしたが、2回もオリンピックに出て活躍しました。
その後、彼女は日本の実業団にはいるために帰国し、そのまま日本に住み続ける道を選びました。
母親と同じように、夫婦の愛情をはぐくむ人生よりは、挑戦と努力の人生のほうを選んだのです。

                  *****
参考:
12の禁止令
1.存在するな
2.男(女)であるな
3.子供であるな
4.成長するな
5.成功するな
6.何々するな
7.重要であるな
8.属するな
9.近づくな
10.健康であるな
11.考えるな
12.感じるな

5つのドライバー(駆りたてるもの)
1.完全であれ
2.強くあれ
3.一生懸命やれ
4.他人を喜ばせろ
5.急げ

※これは交流分析(TA)の応用を考えるためのフィクションストーリーです。
ゼッターランド・ヨ〇ーコ氏を評価分析するものではありません。
by 50TEMPEST | 2006-01-31 07:58 | 日々の交流分析